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12の魂〜トゥエルブ・ズ・コア〜  作者: 流暗
12の魂〜トゥエルブ・ズ・コア〜 三章
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1話

 少し寒さを含んだ風が、ヒュゥゥと頬をなでる。

 細長い葉が別れを告げるように、ハラリと落ちた。


 もう秋だなぁ。


 日の入りもはやくなって、俺ら妖倒士の活動時間も長くなってくる。


 命がけだから、嫌といっちゃ嫌だけど、報酬として金が入るのは、純粋に嬉しい。


「おにーちゃん、ボールとるの、へたー。ぼくのほうが、じょうずだね!」


 ⋯⋯でもこれは、専門外だ。俺が相手をすることじゃない。


 テンテンテン、と俺の前ではずんだボールが、届くことなく動きを止めた。


 斜め後ろで様子をうかがっていたエルが、ブフッとこらえきれずに吹き出す。


「⋯⋯なんで、こんなことに⋯⋯」


 無意識に、目がすわってしまう。


 見渡すほどの広さもない、人気(ひとけ)のない公園。

 汚れているっていうわけじゃなく、単に活気がないから、廃れた印象を受ける。

 遊具は一切見当たらず、公園を囲うように背の低い木々が並んでる。


 その真ん中で、幼稚園児くらいの男の子と、二人の少年が、場違いなほど明るい声を響かせている。


 ⋯⋯端から見れば、そう見えるかもしれないけど。


 違うんだ! はしゃいでるのは、このガキだけなんだよ⋯⋯。


 俺らはとある任務で、この辺りを調べてたんだ。


 偶然通りかかった、この陰気な公園があまりにも怪しかったから、入ってみた。


 それで、調べてすぐに帰るつもりだった。


 なのに!


 後から入ってきたガキが「あそぼ」なんて言って俺らを引きとめ、面白がったエルが帰ろうとする俺を阻止して、今の状況だ。


 さっさと帰りたい⋯⋯。


 小さな体を精一杯大きく見せるように胸をはった少年を、恨めしげに見下げ、俺は大きくため息をついた。

今回は文字数が少なめなので、本日22時に続きである、2話を公開します!

良ければ、読んでいただけると嬉しいです!

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