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限界を超えるその日まで  作者: オララオ
9/17

日光夜空 【過去が今に繋ぐ】

日光夜空の中学卒業までの日常はとても悲惨なものだった。


気が付けばクラスメイトから無視されるようになって、除け者扱いを受けていた。

ひとたび廊下を歩けば、すれ違う生徒は分かりやすく夜空を避けてすれ違う。

正面から言葉をぶつけてくる生徒は居なかった。

これは先生が居ない時、また居ない所で行われていた。皆は「バレなきゃいい」という性格たちの悪い思考回路をお持ちなのだろう。これでは学校が対処出来ないのも頷ける。このことがあってか、「バレなきゃいい」の思考持ちの生徒を夜空は今でも好きにはなれない。そんな思考を持ってして今後やっていけるかと問われたら夜空はNoと答える。そんな環境の中夜空は過ごしていた。いつ精神崩壊を起こしてもおかしくない状態の中、陰で受ける嫌がらせを我慢して毎日乗り切っていた。


あぁ、辛い痛い悲しい。夜空の心はどんどん負の感情で埋もれていく。


それは学年が変わっても変わることはほぼ無かった。せいぜい加害者のヒトが変わったことくらいだろうか?

もしこれが解決できるものなら、少しだけの期間で良いからみんなのような普通な生活を送りたいな。夜空の思い続けたことが特に起こる事もなく、月日は流れ、中学最後の一年へ。その年もヒトが変わるだけで影の嫌がらせは続いた。

この頃には既に「いじめ」だと認識していた。「いじめ」はどの学校もあってはならないことだとしているはずだ。夜空の通う学校もそうであってほしい。解決したいと思っていても家族にどう相談するべきか分からないし、学校に相談してもその現場を誰かが見ていたらさらに嫌がらせがエスカレートしてしまう恐れだってある。心も精神も共に弱り、ちゃんとした判断が出来るかも怪しい。


色々な感情が混ざる中、家でテレビの電源を入れた時に偶然映し出された『限界能力』の特集に興味が湧き、その特集が終わるまでの間テレビの前から動かなった。家族はその夜空の様子を静かに見守っていた。あの特集が放送された週の土日に『限界能力』について自分なりに調べた。調べていると、『限界能力』を使う人を育成する学校があることも知った。その学校の住所は夜空の家からそう離れていない所だった。


それが「限界能力育成高校」だった。


進路を考えなければいけないこの年。夜空はどういう進路にするか決めていなかったがたった今決めた。この学校を受けようと。だけど、それよりも前にやらなくちゃいけないことがある。そう、夜空に対するいじめを解決するのだ。

決意した次の週明けでタイミングを見計らって学校に相談をした。相談の結果、注意して見ておくと言われた。しかし、こういうのは大抵当てに出来ない。相談をした自分が思うのも何だが。学校を信用していないわけでもないが、自分から行動してみようか。今まで以上に傷ついたって良い。なんでこんな扱いを受けなければいけないか知りたい。夜空はまたタイミングを見計らい、分かりやすく嫌がらせをしてくる生徒に聞いた。


「何で、僕に嫌がらせをするの?」


と。そう聞いたらなんて返ってきたと思う?

その生徒はこう言った。


「何でと言われても。そりゃクラスが同じになる前からお前、こういう扱いされていたんだろ?だからお前に対する接し方はそれで良いんだって思っただけだ。え?いじめじゃないかって?なにお前これがいじめだと言うのか?ばっかみてぇww!!…それに名前がおもしろいw」


笑ってそう言った。その瞬間、夜空の頭の中で何かが切れる音がした。

刹那、笑った生徒が一メートルくらい吹っ飛んだ。その生徒は自分が吹き飛んだと理解すると笑い顔は消え失せ、青ざめた顔になった。夜空は困惑。だって、足元が白く光っていたから。


「「…え??」」


その後すぐ、先生たちが夜空たちの元にやってきた。近くで待機していたのでは?と思うくらいに来るのが早かった。夜空達は先生方と共に、別室に来た。事情を聴かれ、この後の授業はクラス会議になった。途中、クラス全員が夜空にしてきたことを認め、一人ずつ謝罪をしてきた。夜空も生徒を吹き飛ばしてことには変わりないのでその生徒に謝罪した。

こうして夜空に対するいじめ問題は解決した。


そして、後に【共鳴レゾナンス】と呼ばれる『限界能力』が芽生えた出来事だった。


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