第2話「人気モデルさんは同じクラスのようです」
「なあ、お前東雲さんとどういう仲なんだよ」
僕と茜さんはクラスが同じだったためクラス表を確認した後そのまま一緒に教室まで来ていた。
そして僕が自分の席に座って一息ついた時に前から3人の男子生徒が歩いてきて僕にそう聞いた
「僕と茜さんの仲?」
「ああ、東雲さんは今人気のモデルで学校でもかなり有名な人だろ?そんな東雲さんが入学初日に普段と違う顔で男の所に駆け寄って楽しそうに話してたんだぞ?関係性が気になるのは当たり前だろ」
「関係性か...別に君達が疑ってるような関係性では無いよ。ただ少し縁があって仲良くして貰ってると僕は思ってるけど友達とかそこらへんの関係性だと思うよ」
「なんだ、良かった」
一番前の男子生徒は僕の話を聞くと胸を撫で下ろしてほっとしたような表情をしていた
やっぱり美人だからみんなお近づきになりたいと考えているのだろう
そういう事なら確かに朝の僕の立ち位置は少し邪魔に思うような存在に写っていたのだろう
「なんか高圧的に絡んじゃってごめんな。俺は「氷室 響」これから個人的に仲良くしてもらえるとうれしいな」
「僕は「神楽 旭」こちらこそよろしく」
そしてよく分からないような経緯で学園の初めての友達が出来た
その時隣から茜さんがやってきた。
「旭さん何の話をしていたんですか?」
「僕と茜さんはどんな関係なんだって聞かれてたんだよ。」
「私と旭さんの関係性...ですか?それで旭さんはなんて答えたのですか?」
「僕と茜さんは『友達』って答えたよ。もしかして友達って思われて嫌だった?」
「い...いや!別に嫌って訳じゃ無いですよ!でもそうですか...お友達ですか...」
茜さんはそう言うと少し不満のような顔をして下を向いていた
『やっぱり友達と思われて嫌だったのかな...』
そんな事を思っていると茜さんの顔が上がった
「もし友達って思われるのが嫌だったら言ってね」
「そんな!嫌なんて事は!て言うかもっと先に関係性で...も...」
そう言うと茜さんの白い肌が少しずつ赤に染まっていった
何故かすごい必死になって否定していたが最後になるにつれ声が小さくなっていったので聞こえなかった
「茜さんどうしたの?もしかして具合悪い?保健室連れて行こうか?」
「だ!大丈夫ですよ!体調は万全です!なので心配いりません!」
「...そっか」
どうやら体調が悪いわけではないようだ
その後茜さんはそそくさと自分の席に戻っていって僕は氷室くんなど男女関係なく色々な人と話す事が出来た。そのおかげで友達がたくさん出来たのだが茜さんには何故か不満そうな顔で睨まれた。
その後入学式の為に体育館に新入生が集められたのだが新入生代表で茜さんが挨拶をしていたので今年の新入生首席が茜さんだとそこで知ることになったので少し驚いたが仕事と勉強を両立させていることにとても感心した
「じゃあこれからクラス委員の男女を決めるぞ~」
僕たちは入学式が終わった後自分のクラスでクラス委員を誰にするかを決めることになった。
クラス委員は男女一人ずつをクラスの中から選ぶ事になっている
「じゃあまず男子の方から決めてくぞ~誰かやりたい奴はいないか~」
先生が男子の立候補したい人を聞いていたが誰も手を挙げなかった
なので僕が手を挙げて立候補をした
「じゃあ僕がやります」
「お~じゃあ神楽、頼んだ」
「はい」
「じゃあ男子はこれで決まりだな。次~女子でやりたい奴いるか~」
「はい、私やります」
きれいな女子の声が聞こえた。
聞こえた先に目をやると茜さんが手を挙げていた
「じゃあ女子は東雲だな、頼んだぞ」
その瞬間多くの男子生徒が声を上げた
「東雲さんがやるなら俺やりたい!」
「俺も!」「俺も!」
茜さんは男女ともにお近づきになりたいような人なので茜さんがクラス委員になるのならなりたいと考える男子生徒が出るのはさほどおかしくないのだ
「お~い静かにしろ~もう男子のクラス委員は神楽に決まったからこれ以上言っても変わらないぞ~あとそんな理由でクラス委員になったら途中からサボる可能性があるから却下だ」
男子のクラス委員は僕で決まっていた為他の男子が立候補しても先生がいなして何とか収まった
高校第一志望落ちました。...まあいっか
って言うことで小説は楽しみながら書いていきます
歌ってみたをしながらなので投稿頻度はばらばらですが許してください