表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

レインボーボンズ短編集

オグマ&バニィ~ぶち壊された団欒!?

作者: TAK

遥彼方様主催『イラストから物語企画』第三弾です。

挿絵(By みてみん)


ある日、雄の熊のオグマと雌の兎のバニィがアフタヌーンティーを催していました。しかし、間もなくその団欒(だんらん)が一瞬にして奪われました。


「!!…伏せって!」


怪しい気配を感じたバニィはオグマに伏せるよう言い放ちました。オグマもバニィと一緒に伏せると、テーブルの上を複数の矢が飛んできました。


「何だ…!?なぜ矢が飛んでくるんだ?」

「!!…今度は上からよ!テーブルの下に入って!」


オグマは自分達のところにいきなり矢が飛んで来たことに動揺しました。しかし、更なる危険を感じたバニィはオグマに机の中に入るよう言い放ちました。オグマとバニィが机の中に入ると、テーブルの上から無数のナイフが降ってきました。


「今度はナイフかよ!」

「しっ!…誰か来るわ。」


バニィはオグマに静かにするよう促しました。間もなく、斧をたずさえた全身鎧の騎士が現れました。騎士は斧を振り上げてテーブルに振り下ろした次の瞬間…、オグマとバニィはテーブルを騎士に押し当て、騎士は怯みました。騎士が体勢を立て直すと、オグマとバニィは人の姿に変身していました。実は、オグマは熊種アニマリアン(獣人)で、バニィは兎種アニマリアンだったのです。


「誰だか知らないが俺達の団欒をぶち壊すとはいい度胸だな!」


オグマは騎士に言い放ち、騎士にドロップキックを放ちました。オグマは騎士ごと壁に飛んでいき、壁にぶつかると、背景のセットが倒れました。


「はい、そこまでよ!」


背中にコウモリの羽が生えた忍の女性(くノ一)がやってきました。


「サキュバーナ様…、いかがだったでしょうか…?」


バニィはくノ一のサキュバーナに何かをたずねました。


「合格よ!今日からあなた達も紫苑の刃の一員よ、おめでとう!」


サキュバーナは合格と答え、オグマとバニィをねぎらいました。そう、これは闇の世界『ケイブガルド』の菫の騎士団管轄の治安組織『紫苑の刃』の入隊試験だったのです。


「感謝いたす、サキュバーナ様!…いえ…、団長!」

「ありがとうございます、団長!」


オグマとバニィはサキュバーナに感謝しました。サキュバーナは菫の騎士団団長のコウモリ種のアニマリアンで、軽やかながら鮮やかな立ち回りから『忍女王(シノビクイーン)』の異名を持つ女性です。


「早速だけど、紫の霊廟に行きましょう。そこであなた達はわたしの相棒のデュラから月の紋章を授かるの。」


サキュバーナはオグマとバニィを紫の霊廟に案内しました。月の紋章を授かり闇の加護を受けた彼らはこれから紫苑の刃でアヤカシ退治等様々な任務に勤しむのです。彼らがどのような活躍をするかはそれは別の物語です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] アニマリアン……良いですね! 愛らしい動物が獣人へと姿を変え、騎士を蹴り飛ばす様子に唆られました。
[一言] ほのぼのしたイラストから、勢いのある展開ですね! 圧倒されました。
[一言] まさかの?! N○Kのほっこりクレイアニメ(コマ撮りタイプ)を見ていたら、いきなりニチアサのヒーローものが始まったような緊迫感に驚いてしまいました。 試験ということですから、お互いに多少…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ