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八、第1回装備整え回!

 そうして何事もなく夜が明け朝になった。

 改めてフィアは俺の仲間となった。狙いは俺の()()としての地位のようだが。

 冷静になってみると俺は昨日女の子に襲われたということなのか……? って言っても、フィアじゃなかったら流れに身を任せてしまっていた気がする。なんと言っても俺は年齢=彼女いない歴! 勇者である前に()()使()()を卒業できるならしたいさ!

 でも、昨日迫られた時、ちっっっとも興奮しなかった!

 そもそも俺はフィアみたいなチビのガキより、うっふ〜んであっは〜んなお姉さんの方がタイプだっつの!


 それに、俺には勇者としての素質なんてなかったんだしな。フィアが期待してるようなことなんて起きないのだろう。


「そういう訳で、さっさと起きろ!」


 フィアが眠っている掛け布団を一気に引き剥がした。




「私の、私の寝床が……」


「宿屋のもんだろうが」


 フィアが意外と寝起きが悪いことが分かった。多分今後一切活かされることがなく俺が地味に悩まされる部分だろうが。

 俺たちは今宿屋から出て店に向かっている。主に武器屋、防具屋だ。俺がスーツを売ったお金でまだ残ってる分と昨日のクエストの報酬を合わせて軽く身支度をし、さっさと王様(追手)のいるこの国から脱出するのだ。


「そういえば、装備を整えることとこの国から出ることまでは昨日聞きましたが、どこか宛があるのですか?」


「あぁ、あるぞ。ジョサイ国だ」


「ジョサイ国……なるほど、分かりました」


 ん? 何か驚いたような顔をしたな今。まぁ無理もないか。なんせ一番安全な国、だもんな。こいつの勇者像には程遠い選択だろう。



 そして着いたぞ武器屋。

 ここで買うのはフィアの杖だ。

 杖には魔法石を先端に取り付け、魔法を唱える時に魔法石に込められた魔力を利用して威力を上げることができるらしい。ちなみになぜ先端かというと、えーと、こちらの世界で言うとガラケー? のアンテナを立てて電波を探す時みたいな……まぁ、杖と魔法石はアンテナみたいな役割らしい。

 魔法石を身体に埋め込ませてしまう人もいるんだとか。そういう人は超野菜人みたいな魔法の繰り出し方をするとかしないとか。


「ふんふんふん〜♪ お、これ良いですね!」

「決めました! 私はこの杖にします!」


 どうやら決まったらしい。フィアも見習いとはいえ魔法使いの端くれ、杖は自由に選ばせることにしたが……



「いや、もうお金ないじゃん……! これじゃ後防具とか一式は無理だぞ! 最初から無理だったけど! というかなんなら道具も買う余裕もないぞ!」


「ご、ごめんなさいって!」


 まぁ仕方ないけど……俺の武器の分も足りなくなると困るな。

 うーん……武器を一種類(ナイフや短剣、グローブやガントレット)か、防具一種類(兜、手甲、ブーツ)って所か……

 武器となるといざという時にフィアを守れないし敵の攻撃なんか受けられないし、かといって防具一種類だけじゃただでさえ弱い素手じゃなんとも……


「イチさん、これなんてどうですか?」


「それは……それだー!!」



 盾!!

 俺の身も守れてフィアも守れる! 敵の攻撃を引き付け、フィアが魔法で狙い撃ち!

 作戦として完璧! 俺は攻撃のことを考えなくていいから防御一貫重視でいける! 現状最強武器防具かもしれん!


「ナイスチョイス! フィア!」


「ふ、ふふん! 私にかかればこんなもんですよ!」


 素直じゃねぇなこいつ、でも良しとしようじゃないか。

 ひとまずこれで国を出て、俺たちの冒険の始まりが――――


「居たぞ! あいつが全ステータス1勇者だ!」


 へ!?

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