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三十八、1発でフラグ回収!

「うわっ、地震か?」


 地面が揺れているな。しかも結構強め。皆立っているのがやっとだ。


「か、火山が活発に?」


「いや、まだ時期ではなかったかと……!」


 じゃあ何故揺れているんだ?

 まさか……!


「地面からだ!」


 そんな偶然があるのか!? というかゴーレムってこんな風に出てくるのかよ!

 しかもこの地面の辺りもしかして腕とか足か!? まずいぞ持ち上がってくる!


 目線が高くなるにつれて足に重力がかかってきて思うように動けない!

 全員洞窟の壁に叩きつけられるぞ!


「〈シールド〉!」


 吹き飛ばされた空中でジェーンが壁を作る。こぶし大ほどの大きさから始まって光の壁が徐々に大きくなっていく。

 しかし、あの光の壁の最大なら全員をカバーできたかもしれないが、今は徐々に大きくなっている段階。全員は間に合わない!


 そして、その間に合わない範囲は――――


「ジェーン!」


 俺とお前か!

 場所が悪かったのかどうかは知らないが、あの壁を避けるように吹き飛ばされてしまった!


「きゃあっ」


 小さく悲鳴をあげたフィアと冷静沈着だが焦りを見せていたシャーレさんは上手く光の壁に留まり、衝撃を吸収しているのか二人共無傷でなんともなさそうだった。


「私の《チェック》に反応を示さなかったなんて……今生まれたところなのか……!?」


 幸いだったのは俺がジェーンより前側に飛ばされていることかな。ジェーンを抱えて壁にぶつかればジェーンだけは軽傷になってくれるか……!


 ジェーンを包むように抱える。手足の先だとかまではどうにもならないが大部分は俺が受けるだろう。後は……衝撃で俺が気絶とかすると正直困るな。歯を食いしばるしか……!



 鈍い音が骨身にまで響く。


「ガハッ」


 正直痛いとか分からん。とにかく衝撃が強くて、体を残して魂だけ飛びててしまいそうな感じだ。

 ダメだ。

 まだ。


 気を失っては……


 落ちる。壁から地面へ。

 身を捩ってジェーンを上向きにする。


 ……頭から落ちるな。


 ワープの紙……今からポケットから出すのはキツいな。間に合わないか。


「《ヒール》!」


 ジェーンの回復……呪文。意識が覚醒する。

 覚醒したところでこのまま落ちるしか……! いや、今なら出来そうにないことも出来そうな気がしてきた。この身体がどのくらい動かせるのか道中の敵じゃあよく分からなかったからな。


 ちょっとやってみるか。

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