二十四、俺のステータスは1体どうなったんだ!?
お、俺のステータスどうなったんだ……!?
アイテ村からだいぶ離れて山に近づいているのだが、その道中で何体ものモンスターが現れた。
だが、俺のステータスは全て1だったはずなのに全部ワンパンで倒せるようになっちまっていた!!
ナイフを振れば一刀両断! 相手をバラバラしちまう。リアルに「俺に触れたら傷つくぜ」状態だ!
「もうイチさん一人だけで良いんじゃないですか……」
「俺魔法使えないから勘弁してくれ!」
「いえ、イチさん魔法使えるはずですよ。あの《ストップ》や《ショック》の呪文をいち早く解呪してたじゃないですか」
「解呪……?」
第一回フィアの魔法説明会〜!
イチさんがあまり魔法などに詳しくなさそうなので、私、フィアが説明したいと思います!
わ、わー。
まず第一に! 魔法のステータスがあることはご存知ですよね?
ズバリ! 魔法や呪文を使った際の威力や影響力、呪文への抵抗力の総合なんです!
いや……魔法と呪文って何が違うんだ?
え、分からないんですか?
……
まさかそんな初歩な所まで知らないとは……驚きですね……
魔法と呪文というのは要するにプラスの魔法とマイナスの魔法ですよ。
私の〈ファイア〉は火を与えるので、魔法。
昨日の夜襲って来た人達が私たちの動きを拘束した《ストップ》や、一昨日のレスレス達の《ロスト》は、動きを止めたり、何かを減らしたりするので呪文。という風に分類されます。
え? 魔法や呪文の出し方ですか?
……
そ、それはまたの機会にしましょう!
話を簡潔にまとめると……魔法のステータスが高いと魔法への抵抗力が高くなると……
うーん? あの時はてっきりあいつらがわざと解除したのかと思っていたが……
俺のステータスは魔法も1のはず……
今日の戦闘中も相手の攻撃は当たらずに素早く動けて……フィアを守る行動も容易く出来て……どういうことだ? これじゃあステータス全てが1からカンストになったみたいな……?
あのクスリを飲むと異性の姿になり、それから確かあいつらが「副作用は得意ステータスと不得意ステータスの逆転」って言っていたから……
俺の不得意ステータスが全部得意ステータスになっちまったのか!?
なんてこった……これで俺もついにこの異世界を無双できんだな!
よっしゃあああ!!
女の姿では嫌だぁぁぁぁぁ!!
ちくしょう、何とかならんのか! いや今何とかするために山に向かってんだけどさ! 男の姿に戻ったところで全部不得意ステータスなんだろ……それじゃあ戻る気が失せるんだよなー。
女性特有の現象とかが起きそうなのは嫌だし、身体の骨格とかが違うのがかなり不便。性的なことはフィアが居るから出来ないし、こいつは見るからに未成年だし見ててやらないと怖いしな。
現在進行形の不満と言えば胸が苦しいくらいか。胸当てで圧迫だけじゃ飽き足らずフィアにサラシを貰ったからかなり……苦しい。
フィア曰く「羨ましい」そうだから大きい方なのかもしれん。自分の体だと思うとよく分からんが。




