十八、世界に1つだけしかない装備!
装備を作ってもらうということでその日はコード村に滞在することに。
ロストフラワーとの対面もあったし、一日休もうとは思っていたからちょうどいいな。
結局仲間募集で人は来なかったが、そもそも村に来る外部の人自体少なかったのかもしれん。
報酬で得たお金の使い道は……フィアはもう(割と高かった)杖を買ってるから、俺が欲しい物を中心に購入したい。どちらかと言えばフィアには新しい魔法を覚えてほしいかな。
あと道具関連か。色々と備えておきたいし。
「えっ、もう装備完成したんですか!?」
朝になって宿屋に訪れた村の人からまさかの報告。
「わ、私のローブも……!?」
「はい! 元々あった仕事など溜まっていましたが、あなた達のおかげで復業出来ましたから。最優先で仕上げました。出来は保証しますよ!」
お、おぉ……ありがたいことだが何だか申し訳ないような……
試着完了。俺はナイフとそれを扱うのに支障のない範囲の防具を作ってもらった。重くなりすぎると俺が動けないし、何より動けなくて敵の攻撃を受け続けなくちゃならない状況が怖い。
よって軽い胸当てと手甲、肩当てくらいだけだ。
と。忘れちゃいけないのがこの服だな。服も新調してもらった。いかにもな新人装備から青を基調にした機能性のある服になった。手足を動かすのに引っかかる感じはないし、長袖長ズボンだが暑苦しくもない。良い素材を使っているのだろうか。
「良し、こっちはいいぞ。フィアはどうだ?」
「わ、私も大丈夫です」
仕切りからフィアが現れる。少し恥ずかしそうにするフィアの服装が気になるのでじーっと見る。どんな感じの服装にするか言ってくれなかったし。
赤と茶色で構成されたローブに、魔法使いらしく、先の方が折れているとんがり帽子。ローブは肩から膝くらいまで伸びていて手足は思いっきり出している。動きやすい服装と言えるかな。
それと……
「その首飾りは何なんだ?」
フィアの首からネックレスが垂れているので質問。
パッと見は炎のようなキラキラとしたアクセサリー……?
「これは……私の魔力を増長させてくれる首飾りです。イチさんは装飾品を付けていないようですが……」
ああ! そうか、装飾品! RPGでも定番な装備だ!
それこそ指輪とか色々あったな。忘れてた。今からでも作ってもらえるかな。
「ふふ、そういう所に気を遣わなそうなので私が作っておきましたよ」
「マジ?」
「マジです。はい、私と同じネックレス」
え? フィアと同じネックレス? お揃い……?
なんじゃそりゃ。
フィアが手渡してくれたネックレスをまじまじと見つめ、首を通して服の下に入れておく。魔力増長の効果があるかは分からないがお守りみたいな感覚で入れておこう。
「どうですかー? ドキッとしませんでしたー?」
うわ、何かイラッとする。
「しねーよ。お前がそんな気が利くなんて思わなかったからびっくりしただけだ」
「お、好印象ですね! やりました私!」
その反応で微妙にマイナスだわ。
ん、とりあえず装備は完成したな。あとは、昨日色々買った道具と、それを入れるリュックと……
良し! 完全に準備完了!
国からの邪魔もなし! オッケー! 行くか!
「すみませーん! ジョサイ国の方角教えてくださーい!」
正直ここがどの辺だか分からん!




