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十、第1村コード!

「そろそろ村に着きますよ」


 主人が門番に賄賂してたことで荷物チェックも適当に行われ難なく脱出できた。おかしいな……一千万を前にしてどうにかできる賄賂って……?

 ま、まぁそんな細かいことは抜きにして、俺とフィアは馬車の荷台に揺られながら移動していた。道中のほとんどは草原や森、岩場で、途中綺麗な川に沿って新鮮な空気を吸い込みまくっていたのは良い思い出だ。

 こうして落ち着いた時間ができると、この世界は元の世界の日本よりも遥かに空気が美味しいってことに気付けた。

 そういう訳でこの世界に来て、初めての村のすぐそばまで来ていた。



「マジでありがとう! 助かったぜ」


「感謝されるようなことはしていないですよ。お礼なら、勇者らしいことをしてきてほしいくらいですかね」


 ハッハッハと笑う主人。申し訳ないけどそのお願いだけは無理かな……

 そうそう、主人さんの名前はドレノさんと言うらしい。今後また会う機会があるかもしれないし、ずっと主人って呼ぶのもどうかなと。なんの主人か分かりにくいしな。正直あの店にはそこまで滞在していなかったし。


「それじゃあ私は用事があるのでこの辺で」


「ありがとうございました!」



「んで、お前はいつまでそんなグロッキーな顔をしているんだ?」


「私、馬車酔いするんですよ……うっ」


「うわぁ吐くなよ!?」


 途中から一切喋ってなかったなと思ったらこいつ車酔いとかするタイプなのか……

 頼りない度俺より高いんじゃねぇか?


 んで、ここは異世界に来て俺が初めて着いた村。コード村と言うらしい。

 村……って割には村人の服が結構種類あるような、オシャレしているような村だな。


「こんにちは、ドレノさんに雇われた冒険者さんですか?」


 これまたオシャレな服を着ているお姉さんに話しかけられた。めっちゃ美人だな。ここまで美人だと彼氏とか夫とか居るんだろうなぁ……


「いや、違うぜ。たまたま知り合って行きたい方向が同じだっただけだ」


 こくこくと、俺の背中で頷くフィア。

 前こいつ人見知りだって……重症だな……なんで冒険者なんて目指してんだよ。


「そうでしたか。ドレノさんのお知り合いさんとなれば……すみません、お願いがあるのですが良いですか?」


 これは……フッ、断る理由がない。その良いむ――俺が勇者になる上で名誉を築き上げていくには必要な事だな。断じて美人に釣られた訳では無い!


「あぁ、良いぜ! なんでも相談してくれ!」


 背中を掴む何かの力が強くなった気がするが関係ないな!

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