第七話。由佳子、得意の空手の腕前を披露する (執筆たつきさん)
「じゃあ、空手をやっている由佳子。手本として最初にやってみろ」
西山先生はそう言うと、パンチングマシーンを起動させた。
「本気でやっていいんですか?」
由佳子は、念のために先生に訊いておいた。
「ん? ああ。もちろんだ」
西山先生は、一瞬キョトンとしたが、すぐに真顔に戻った。
「ではいきます。ハァ〜!」
由佳子は息吹で体の調子を整えると、パンチングマシーンに、一度フォームを確認するように、正拳突きを寸止めし、その後に本気でパンチングマシーンを、全体重をかけて殴った。
ドゴォオオン。
凄まじい音とともに、パンチングマシーンが壊れた。
クラスの皆は、一瞬静まり返ったが、すぐに拍手喝采になった。
「すごい、すごいよ由佳子!」
春美は小躍りするかのように喜んだ。
「な、なにィ〜?! なんだ今の突きは。まるでヒグマでも倒せそうな突きじゃないか!!」
西山先生も、驚愕している。
「あの、今のでよかったでしょうか?」
由佳子は一応、西山先生に訊いてみた。
「良い、良いぞ! いや待てよ。このパンチングマシーン、結構高かったんだよな……」
「フッ!」
由佳子は、正拳突きで西山先生を威嚇してみた。
「いやいや、なんでもない。わっはっは」
西山先生は、すぐにごまかして笑った。
「パンチングマシーンはもう使えないか……じゃあ、次はバスケのシュートが何本入るかをするぞ!」
西山先生は、そう言うと、皆をバスケットゴールの下に集めた。




