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第四話。由佳子、シャワーを浴びる。(執筆ラビリンスコーヒーLv1)
ジリリリリッ、ジリリリリッ。
「うるさいなぁ、もう!」
由佳子は寝ぼけ眼でベッドの脇に置いてある目覚まし時計を乱暴に止めた。
「あー、良く寝た」
由佳子は大きく伸びをするとベッドから降り、ゆっくりと立ち上がった。
クンクンクンクン。由佳子は異臭に気付いた。その臭いの出所を探ると……。
「あっ、私昨日風呂に入るの忘れた!」
由佳子は昨日の空手の稽古と、宿題の疲れから気づけば泥のように眠ってしまっていたのだ。
「うわぁあああ。やばい。どうしよう汗臭いよ私」
由佳子は急いで二階から降りて一階の、風呂場に行くと、扉を閉めて服を脱ぎ捨て、シャワーを浴び始めた。
「姉ちゃん。こんな時間にシャワーかよ」
弟の真吾が脱衣所に入って来て、擦りガラスの向こうから由佳子に声をかけた。
「うっさい、脱衣所に入ってくんな!」
由佳子が怒って言うと、「分かったよ」と真吾はけだるそうな声で由佳子に答え、脱衣所を出て行った。
由佳子はシャワーをダッシュで浴びると、脱衣所を出てリビングに向かった。
リビングでは、真吾が朝食の食パンを食べ終えようとしている所だった。
「姉ちゃん、時間ないよ。急がないと学校遅れるよ?」
「うっさい。分かってるよ」
由佳子はすぐに制服に着替えると、カバンを手に持ち、食パンを口に加え、家を出て学校へと向かった。




