3/47
第三話。由佳子、泥のように眠る(執筆たつきさん)
気づくと由佳子は深い眠りについていた。
夢の中では、由佳子は空手の極みを体得していた。
正拳突きで、熊を一撃で倒せるレベルだ。
気のコントロールも習得し、気功で他人の難病を治せるようになっていた。
由佳子は急に夢から覚めた。
「ん? 今のは夢だったのかしら」
一人、呟くと部屋の窓の外の景色を見た。
外は、まだ夜の闇が覆っていた。
「そうだわ。数学の宿題をしないと」
思い立ったら行動するのは、由佳子の長所だ。
勉強に対する記憶力は悪いが、空手で鍛えた集中力で、30分ほどでなんとか宿題を終わらせた。
気づくと、0時になっていた。
由佳子は部屋の明かりを消すと、再びベッドに横たわった。




