第二十七話。まさかの将棋対決! 俊哉、倒れる!? (執筆たつきさん)
茨高校の白鳥錬三郎は、実は茨高校将棋部の部長である。
しかし、そんなことはつゆ知らず、俊哉は野生の勘を頼りに、将棋で錬三郎と、序盤から互角の攻防を繰り広げていた。
観客たちは、格闘技を見に来たのに、将棋かよという風に、最初は騒がしくなっていたが、将棋盤の前の二人の異様なオーラと真剣さに、いつの間にか呑まれていた。
角をお互い交換した後は、異様な大接戦となり、最後に勝ったのは、なんと俊哉だった。
「参りました・・・・・・」
相手は長時間の持久戦の末、自玉の詰みを悟り、降参した。
「おおっと! 以外にも勝ったのは、神竜侍俊哉選手ですっ!」
レフェリーが俊哉の右手を持ち上げた。
しかし、俊哉は立ち上がれず、その場に倒れた。
どうやら、頭を使いすぎたようだ。
俊哉の意識は、そのままフェードアウトした。
・・・・・・。
気づくと、俊哉は医務室に運ばれていた。
「「俊哉くん! 俊哉くん!」」
「なんだ勇気と、由佳子か・・・・・・」
俊哉は、いつになくシニカルに笑った。
「そうだ、大会はどうなってる? ストロンゲストファイターズは?」
「大丈夫。決勝戦まで、俊哉くんが回復するまで、待ってもらってるから」
「へっ。相手も気楽なもんだな」
「それより、猫柳師範からの情報によると、敵のチーム魔堕天は、猫柳師範のライバルの犬神師範の弟子たちらしい・・・・・・」
「勇気。それがどうかしたのか? 関係ねぇだろ」
「さっきからみんなで考え込んでいたのに、君は関係ないの一言かい。気楽だね」
「んだと?」
「まぁまぁ、勇気くんなりに褒めてるのよ」
「納得いかん」
俊哉は頬杖をついて、ふてくされた。
「で、試合は何時からだ?」
「俊哉くんが回復したから、今からよ」
「無理はしないようにな」
卓郎は、いつの間にか俊哉たちの近くにいた。
「うわっ! お前、いつの間に」
「見よう見まね影法師。気配を消してみた」
「日に日に卓郎は、猫柳師範に似てきたな・・・・・・」
「確かに。それに、この5人の中で1番の実力者だ」
「あ、あと、俺が思うに、今回は大将が由佳子ってのはナシだ」
「え? なんで?」
「僕もそう思う。決勝は総当り戦だからね。由佳子ちゃんは先鋒か次鋒で」
「そう、大将は卓郎先輩に任せようぜ」
結果的にこうなった。
先鋒 由佳子の弟
次鋒 由佳子
中堅 勇気
副将 俊哉
大将 卓郎




