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由佳子と空手(リレー小説)  作者: たつき+ラビリンスコーヒーLv1
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第十四話。猫柳師範との練習開始 (執筆ラビリンスコーヒーLv1)

「僕の練習相手をして下さるのは猫柳師範ですか」

「うむ、そうじゃ。勇気くんとやら。ぬしの実力を測ってやろうぞな。遠慮せずに存分にかかってくるがよい」

 猫柳師範が言うと、勇気の眉間に皺が寄った。

「いくら師範とは言え、ずいぶんと余裕がおありですね。猫柳師範は僕の実力を全く知らないようですね。僕は今まで喧嘩をして一度たりとも負けた経験がありません。本音を言うと、僕はあなたよりも強いと思っています。あなたはすでにご老体の身です。あなたの方こそ僕のことを舐めていたら大怪我しますよ。僕は女性には優しいですが、男の人には加減しない主義なんです。それが例え、老人であったとしてもね」

 勇気が猫柳師範を煽るように言う。

「ほっほっほ、威勢がいいのう。じゃが威勢がいいだけじゃだめじゃ。相手と自分の実力を見極めることも重要じゃぞ。威勢がいいだけでは、いずれ玉砕するのが落ちじゃ」

「僕が、あなたの実力を測ることが出来ない、とでも?」

「ほっほっほ、それは闘えば分かることじゃ」

「じゃあ、早速その実力とやらを僕に見せて下さい」

 猫柳師範に対する激しい敵対心を露わにした勇気が一歩前に足を踏み出した。

「ほっほっほ、まあ待ちなさい」

 猫柳師匠は言うと、足立卓郎を呼んだ。

「はい、師範!」

 足立卓郎は、背筋をピンと伸ばし声もキビキビとした口調で返事をした。

「いつものあれを持って来てくれんか……」

「はい、分かりました!」

 由佳子は二人のやりとりを聞いて、すぐにピンときた。

 そう、それはお茶漬けだった。

 猫柳師範は実力差がある対戦相手と闘う時は、必ずと言っていいほど、お茶漬けを食べながら闘うのだ。

それは猫柳師範流のハンデでもあった。

 運ばれてきたアツアツのお茶漬けを受け取った猫柳師範は、「ほっほ、ではいつでもかかって来なさい」と穏やかな口調で言った。

「舐めやがって」

 あまり感情を表に出さない勇気が激高して言った。



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