第十二話。足立卓郎と話をする (執筆ラビリンスコーヒーLv1)
「あ? 何だてめえは偉そうに」
神竜寺俊哉が足立卓郎に言った。
「俺は足立卓郎って言うんだ。そこの由佳子とは学校は違うけれど学年は一緒だ」
「何だお前、タメかよ。じゃあさっさと体験コースとやらを始めようぜ」
相手が同級生だと分かり、俊哉の態度が馴れ馴れしくなった。
「ふむ。君名前は何ていうんだね?」
「あ? 俺か? 俺は神竜寺俊哉だ。たぶん俺はお前より強いぞ」
「ふむ。俊哉君か。あっちの人は?」
足立卓郎が本元勇気の方を見て言った。
「あいつに直接聞けよ」
「君、名前は?」
「僕? 僕は本元勇気だ。そこにいる神竜寺俊哉よりも僕の方が強い」
「あんだと? てめえ!」
「ちょっと二人ともやめてよ! ここは神聖な道場なのよ!」
由佳子が、二人を止めるべく声を荒げた。
「まあいいさ。威勢のいいのは今だけさ。練習が始まれば、そんな口を聞いていられなくなる」
足立卓郎が言った。
「おい、俺は何をすればいいんだ?」
「そうだね。まずは二人とも道着に着替えてもらおう。由佳子は今日は練習していくのかい?」
「うん。私ももちろん練習していくわ」
「そうか、じゃあ三人着替え終わったら、練習を開始するとしよう」
「足立卓郎っつったか? お前。お前も本元勇気と同じで、なんかいけすかねえな。なあ、練習で俺と対決しようぜ?」
俊哉が卓郎を挑発するような口調で言った。
「俺は別にいいけど、痛い目をみても知らないからな」
卓郎は口を三日月のようにして、不敵に笑った。




