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リレースタート(執筆たつきさん)
小南由佳子は、幼い頃から道場で空手を習っている。
今は高校生だ。
もうすぐ受験なのだが、勉強よりも空手優先といったところである。
道場での空手の稽古が終わったので、今から着替えて帰るところだ。
空手道着は、三着持っている。
道場は家の隣にあり、すごく便利だ。
師範は厳しいが、武道を教える身としては、厳しいくらいでちょうどよい。
由佳子は、更衣室で着替え終わり、道場から出て、家に帰った。
家では、弟の真吾が居間でテレビゲームをしていた。
ちなみに、弟の真吾は中学生だ。
「ただいま。お母さんは?」
話しかけると、弟は一瞬、テレビ画面から目を離して由佳子を見た。
「仕事だって」
言い終わると、弟は、もうゲームの方に夢中である。
「ふ〜ん」
返事を期待せず、呟いた後、由佳子は学校の宿題を思い出した。




