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水曜日

 起きたら俺たちは四人仲良くリビングで寝ていた。時計を見ると朝六時。三人はまだ寝ている。


 笹倉の寝顔は昨日と違い、少し楽しそうに見える。やかましくて寝かせてくれなかったが、昨日のこいつらの泊まりは笹倉には良かったのだろう。やはり記憶がないのはさびしいに違いない。記憶とは過去だ。過去とは自分自身。すべての記憶をなくしているわけではないが、自分を見失ってしまった時間があるのである。 それはつらいに違いない。


 俺は三人を起こさないようにリビングを出るとキッチンに向かった。まだ寝ててもいい時間だ。なるべく起こさないでおいてあげよう。 と、思った矢先、笹倉が突然覚醒した。 なんでだ?生物時計か?


「お、おはよう」


 なんかどもってしまった。


「おはよう!昨日は楽しかったね」

「そりゃ良かった」

「いつもあんな感じなの?」

「そうだな。俺にはあれは日常だ」

「そっか。うらやましいな」

「?」


 困り顔の俺に向かって優しく微笑むと笹倉はカーテンを開けた。外には出てきたばかりの朝日が輝いていた。


「今日はいい天気だね」

「ああ、そうだな」


 今日は文句なしの快晴だった。まるで今の笹倉の心の中を表しているような・・・。


「ねえ!まだ時間あるよね?ちょっと散歩しない」


 俺と笹倉は適当に駅までの通りと歩いている。季節は完全に秋だし、朝早いのだが、驚くほど暖かかった。それは天気だけのせいではないように思える。


「麻生君と仲良くなったのはいつごろ?」

「詳しく覚えていないが、たぶん年少のころだと思う」

「そっか!じゃ岩崎さんは?」

「さぁね。気が付いたらいたとしか。高校からだよ、とりあえず」

「あはは!かわいそうだな、岩崎さん」


 笹倉が質問して俺がそれに答える。こんな会話と言えないような会話をしながら歩いていた。大した内容ではなかったが笹倉は終始笑顔だった。しかしほとんど休まずに質問をしていた笹倉が口を閉じた。顔は笑っていたが悲しそうな笑みだった。


「ねぇ」

「どうした?」

「記憶が戻ったら昨日の記憶はどうなるのかな?消えちゃうのかな?」

「・・・」

「私昨日すごい楽しかった。人生で一番って言ってもうそじゃないくらい」

「そうか」

「もし昨日の記憶がなくなってしまうんだったら、私は今のままでもいいな」


 俺は言葉に詰まってしまった。適当にうそをついてごまかすのは簡単だ。だが、そうすべきときではないことくらい俺にだって分かる。


「・・・」


 最終的に俺は黙ることしかできなかった。そのまま沈黙が続き、朝の散歩は終わってしまった。マンションに着き、玄関を開けようとドアノブに手をかけると、勝手にドアが開いて俺はドアと正面からぶつかった。


「いってーーーー」


 中から岩崎が出てきた。


「成瀬さん!いったいどこ行ってたんですか!私を差し置いて!あと麻生さんも」


 麻生は明らかに付け足しだったな。というかそんなことよりまず俺に謝るべきではないのか?


「笹倉さんも!成瀬さんにあまり近づかないほうがいいですよ。極度のめんどくさがりがうつりますから」

「こら!何勝手なこと言ってやがる」

「別にいいですけどね!成瀬さんが誰と散歩しようと!」


 こんなやり取りを見ていた笹倉が後ろで笑っていたような気がした。


 なにやらご立腹の岩崎のせいであれだけ余裕があった時間もぎりぎりになってしまった。上記のごたごたは熟睡中だった麻生には知られていなかったようなのでとりあえずラッキーだったね。


 笹倉を一人残して俺たち三人は家を出た。制服や荷物を取ってこなくてはならないため、麻生と岩崎は自宅と寮にそれぞれ向かった。というわけで俺は今一人で学校に向かっているのだが、うーん静かだ。高校に入ってからあいつらとつるむようになったのだが、最近は輪をかけてずっと一緒に居たからな。


 そこでふと思いついたのは笹倉のセリフだった。俺は記憶が戻っても昨日や一昨日のことを忘れたりしないと思うが、無責任なことは言えない。やはり笹倉本人が望まないことはやらないほうがいいのかもしれない。だけど記憶がないのは嫌なことであって・・・。


 結局のところ俺はどうしたらいいのか分からなくなっていた。


 気が付いたら授業が全部終わって放課後になっていた。周りは部活に行ったり帰ったりで次々に教室から出て行ったが俺は帰る気にならなかった。


「成瀬さん帰りましょう!」


 岩崎がとことこやってきてそう言った。麻生も一緒だった。


「悪いが先帰っててくれ」

「どうしたんですか?学校になんか用事ですか?」

「学校に用事はない」

「じゃなんですか?まさかナンパですか?ママ、許しませんよ!」


 誰がママだ。


「そんなんじゃない」

「じゃなんですか?そういえば今日は一日ボーっとしてましたね。悩み事ですか?」

「俺が抱えてる悩みなんていくつもないな」

「もしかして笹倉さんのことか?」


 そうだ。さすが麻生。てか、もしかしたら麻生もそのことを考えていたのかもしれない。原因が分かれば何とかなるかもしれないが笹倉は今の環境を楽しんでいるようだ。記憶がかけていることはつらいかもしれないがこいつらとわいわいやるのが楽しいようなのだ。


 とりあえず今できることは日曜日の出来事を突き止めること。それが分かった上で決断を下しても遅くないはずだ。しかし笹倉は日曜のことを覚えていない。しかも笹倉以外知らないことなのだ。だが笹倉が覚えていないなら自分たちで探すしかない。笹倉の行動を知るには目撃者を探すのが一番なのだが俺たちは警察じゃない。仮になにか手がかりになりそうな人物を探し当てたとしても一高校生である俺たちが職務質問なんてできるわけがない。ましてや任意同行なんて論外だ。とりあえずこいつに聞いてみることにする。


「麻生、お前が笹倉と会う約束をしていたのは日曜だったな?」

「そっか!日曜日といえばデートの日でしたね!」

「で、待ち合わせの時間は何時だ?」

「昼の十一時ジャスト」

「すると笹倉が起きてから十一時までの間に何らかの事件に巻き込まれた可能性が高い」

「どういうことですか?成瀬さん」

「簡単な話だ。約束の十一時よりあとだったら麻生との約束が優先される」

「それだけでは断定できません!笹倉さんは最初から行く気がなかったかもしれません。デートをお受けしたもの麻生さんの勢いに負けてとかかも」


 麻生がこれを聞いて顔をしかめる。この可能性はあるね。だが、関係ない。


「じゃ聞くが、笹倉京子はドタキャンするようなやつか?」

「それは・・・」

「ないな!百%ない」


 これには麻生が間髪いれずに否定した。だが、俺も同意見だ。


「なら最初から行く気がないってのもありえないな。そんな約束するわけがない。たとえ麻生の押しに負けたからだとしてもキャンセルするなら早めに連絡の一つや二つ入れるはずだ」

「でもそれなら約束の前でも連絡を入れてもおかしくないはずです」

「普通なら間に合わないと思うまで連絡はしないだろ。デートはしたいはずだからな。キャンセルしたらデートはなし。だったらギリギリまで粘ってもおかしくはない。少なくとも笹倉なら麻生の気持ちを考えてキャンセルはなるべく避けようとするだろうな」


 麻生が大きく首を縦に振り同意している様子を目の端で捕えたが謹んで無視しておく。


「ほかに何か問題あるか?」

「いえ。でもその不測の事態っていったい何なのでしょうか?」


 さぁね。そいつはまだ分からない。今の時点で分かることは何を犠牲にしてもそれを優先しなくてはならないようなことだ。少なくとも笹倉にとっては。


「成瀬!誘拐という線はないか?」

「私もそれ考えました」


 麻生にしてはまともな意見だ。


「それは俺も考えた。可能性はある。だが、笹倉が開放されているということは身代金にしろ、何にしろ、もう決着がついてしまっているということになる。まさか人質に逃げられるへまはしないだろうからな。一度決着がついているなら。いまさら俺たちにできることはない。それに誘拐が原因なら笹倉に思い出させることは果たして正解なのか」


 自分が誘拐されていた、なんてことは最大級にいやな思い出だろう。だからほかの記憶を巻き込んでどこか頭の奥のほうにしまいこんでしまったのだ。果たしてそんな記憶を思い出させて笹倉のためになるのか?


「うーん、そうですね」

「確かにためにならないかもな」


 二人は俺の考えに賛成したようだ。


「ではもう作戦は終わりにしたほうが良いのでしょうか?」

「かもな」

「俺は降りるつもりはないね」


 二人ともこの発言には驚いたようだ。確かにここで終わりにできたらどんなに楽だろうか。しかしこんな中途半端なところで終わるのもかっこ悪いだろう。それにこれ以上うちに笹倉を置いておくのもかわいそうだ。誰がかわいそうかというと、もちろん笹倉と俺だ。だが一番の決め手はほかにある。


「どうしてですか?もし原因が誘拐だったらどうするんですか?」

「誘拐はない」

「なっ!さっき成瀬さん自身があるかもしれないって・・・」

「あくまで可能性の話だ。俺はほとんどゼロに近いと思うよ」

「どうしてですか?」

「日曜に誘拐されて、月曜に開放ってあると思うか?」


 笹倉は月曜日の夜にうちに来たんだ。で、笹倉は日曜日の記憶が全くない。つまり、おそらく日曜に誘拐が起こったってことになる。てことは誘拐の実行から犯人の目的達成まで二日かからないで終了している。犯人からの脅迫があったなら警察にも話は言っているだろうし、取引の時間や場所、さらに身代金だった場合、現金も集めなければならない。それまでの流れをたった二日間でやるのは無理があるだろう。


「それは、そうかもしれないですね」

「まあどっちにしろ、完全に否定する証拠がないから可能性は残るんだが。今はまだ情報が足りないんだよ」

「じゃあ後は何を調べればいいんだ?」


 なんでもいいんだが、とりあえず的を絞るならこれくらいだろうな。


「日曜のことだ。家の人の話が聞きたいな」

「とりあえず笹倉さんの家に行ってみますか?」

「いや。また月曜みたいに待ちぼうけは勘弁だから、まずは電話してみよう。番号は聞いているんだろ?」

「もちろんです!」


 正直電話に出るとは思えなかった。まあ出たらラッキーくらいにしか考えてなかった。今の時間は月曜日に笹倉の家に行った時間とほぼ同じ時間だからな。外出って可能性が一番高いと思うね。


「もしもし、笹倉さんのお宅でしょうか?」


 なんと予想に反して電話が取られたようだ。現在笹倉はうちにいるはずだから取ったのは母親で相違ないだろう。が、しかし電話をかけている岩崎は想定の範囲外の相手の名称を明示した。


「え?警察?」




 現在午後五時三十分。俺たちは月曜と同様に笹倉家のあるアパートの前に来ていた。何を隠そう警察に呼び出しを食らったのである。そりゃ何らか事件と関係しているであろう家に電話をしてきたら関係者であろうとなかろうと話を聞いたほうがいい。まあ必ずしも有益とは限らないが。俺たちのように。


「あの、何かあったんですか?」


 警察に話しかけているのは岩崎だ。こういうときには便利なやつだ。話を聞くのはあいつ一人に任せていいだろう。直接聞いた以上に分かりやすく説明してくれそうだ。俺は一人現場にやってきている警察関係者の様子を伺っていた。


 ところでここに来ている「俺たち」とは俺、加えて岩崎だけである。麻生にはうちに行ってもらった。なんとなくそうしたほうがいい気がした。

 話を聞いている岩崎を目の端に捉えながら、俺はざっとあたりを眺めた。捜査員の数が半端ではない。これは物盗りとかそんなレベルではない気がする。もっと大きな、例えば殺人のような事件の捜査という感じがする。何かとても嫌な予感がするね。今の状況も限りなく最悪に近いわけなんだが、これ以上悪くならないように願いたい。


 話を終えた岩崎がててて、とこっちに向かって走ってきた。とりあえず事件と関係ないことを理解してくれたようで事情聴取も任意同行もないらしい。


「すごいことが分かりました!」

「何が分かったんだ?」

「なんと笹倉さんのお父さんは最近亡くなった大手電機メーカーの社長さんだったんです!」

「そりゃすごいな。だが苗字が違うな」

「今は離婚してしまっているので、笹倉は母方の苗字だそうです」


 確かにすごい情報だ。すごい情報だが、今ほしい情報とは違う気がするね。そういや日曜に自宅で殺されたんだっけ。


「で、警察はなんでここに来ているんだ?」

「それが警察は笹倉さんのお母さんが犯人ではないかと踏んでいるようです」


 なるほど。それでこの人数な訳だ。


「その根拠はなんだ?」

「日曜日にお父さんの自宅に行っているらしいんです。それでそれから行方が分からなくなっているようです」

「動機は?」

「はっきりしたことは分かっていないようなのですが、お金じゃないかと言っていましたね。養育費についての訴訟を起こしているようです」

「強盗殺人という線はないのか?」

「大手の社長さんちですよ?簡単に入れるわけないじゃないですか」


 確かにな。これは面倒な話になってきたな。まさか殺人が絡んでくるとは思いもよらなかったね。笹倉も共犯とかいうことはないだろうな。


「笹倉のことは言ってないよな?」

「もちろんです。言えるわけないじゃないですか」


 事件は思わぬ方向に転がり始めたが、笹倉の記憶障害の原因は間違いなくこれだろう。おそらく笹倉は現場にいたのだ。それで事件の一部始終を見ているに違いない。


「なんか大変なことになってますねー。とりあえず成瀬さんちに行ってこのことをお二人に報告しましょう」


 俺はこの岩崎の案に賛成し、家に帰ることにした。当初の目的であった原因らしきものを発見できたし、これによって笹倉が失っていた記憶を取り戻すかもしれない。


 しかし、と俺は思った。一人の少女の記憶障害から殺人事件まで発展してしまった。この事件はこれですんなり終わってくれるとは到底思うことができなかった。

 

 また面倒なことになってしまったもんだ。




「おかえりなさい」


 家に帰ると笹倉が俺と岩崎を迎えてくれた。その笑顔がいつもと違うような気がしたのは、俺の気のせいだろう。さっき、殺人事件なんて非日常なことに関わってしまった少女、というレッテルが貼られていることを知ったからだな。


 とりあえず部屋に行って制服から着替えてリビングに帰ってくると、岩崎が今日の報告を始めていた。


 岩崎はいつやったのか、さっきのメモの清書を用意しており、俺にした説明よりさらに分かりやすいものになっていた。


「警察は社長さん殺人事件の最重要参考人としてお母様を探しているようでした」

「つまり犯人だと考えているということだな?」

「そういうことになりますね。マスコミは警察庁から圧力をかけられ、押さえられているようですが」


 相槌を打ったのは麻生だ。笹倉は無言で俯いている。


「笹倉さん、大丈夫ですか?」

「はい。大丈夫です・・」


 顔を見る限りとても大丈夫そうではない。岩崎は心配しながらも説明を続けた。相槌を打っているのは麻生だけで、笹倉は説明の間、一言もしゃべることはなかった。


「説明は以上です。何か聞きたいことはありますか?」


 岩崎は一気にしゃべり、報告をまとめた。二人からは質問は無いようで沈黙している。ここで俺は先ほどから疑問に思っていたことを口に出した。


「麻生、お前はいつから笹倉と社長の関係を知っていたんだ?」


 突然名前を呼ばれ、驚いた表情になる。それから一瞬泣きそうな情けない顔になった。


「それは・・・」

「私がさっき教えたの」


 答えたのは笹倉だった。笹倉は麻生が口を開く前に勢いよく話し始めた。


「私は今回のことで記憶をなくすことに恐怖を覚えたの。全てを失ったのではないはずなのに自分が笹倉京子だと自信を持って言えなくなってしまったの。そしてまたいつこういうことがあるか分からない。今度は完璧に記憶がなくなってしまうかもしれない。だから私が記憶喪失になって、自分が誰だか分からなくなっても、誰かが証明してくれるように自分自身のことを話しておきたかった。だから・・・」


 笹倉はここまで一気にしゃべった。岩崎と麻生は圧倒されたような表情になっている。それだけ笹倉の言葉一言一言に気持ちが入っていた。


 しかし俺の疑問は消えることは無かった。笹倉の言葉には力があった。そして実際本音なのだろう。だが、麻生の先ほどの表情からある確信があった。俺はこいつと人生の三分の二を過ごしている。あの表情はどんなときにする表情か、俺は熟知していた。


「今日はもうこの話はやめましょう。お腹も空きましたし、夕飯の支度に取り掛かりましょう」

「そうだな」


 岩崎の言葉に三人が賛成した。賛成したのは俺以外であり、俺が賛成できないのは当然のことだった。


「あんた、今日もうちで夕飯食べる気か?」

「仕様が無いじゃないですか!もうこんなに外も暗いですし、いろいろ駆け回ってお腹ペコペコなんですよ?」

「もしかして確信犯か?」

「そんなわけ無いじゃないですかー!」


 ・・・。確信犯なのは疑いようも無い。そう感じたのは俺だけじゃないはずだ。


「早くしてくださいよ、成瀬さん」


 そういう岩崎に対して聞こえるようにわざと盛大にため息をつくと、俺はキッチンに向かった。食材は笹倉と麻生が買い物に言ってくれていたようなので何も問題なかったが、買い物代はきっちり請求された。


 キッチンに来て手伝っていたのは岩崎だけで、残りの二人はリビングにいた。なぜかうちの食器の配置を熟知している岩崎はかなり役に立った。それに三人も四人もうちのキッチンにも入りはしないから何ら問題はない。むしろこっちのほうが効率がいい。


 そのあとも笹倉と麻生は何やらおかしな雰囲気をかもし出していた。麻生も笹倉も昨日や一昨日とは打って変わって、ものすごい勢いでしゃべり続けていた。それはもう岩崎を圧倒するくらいに。


 麻生は何となく舞い上がっているだけのような気がしたのだが、さっきチラッと見せた表情が気になる。


 笹倉のほうは楽しんでいる自分を演じているように見えた。まぁ俺の気のせいかもしれないが。


 食事が終わってからも宴会は続き、最初は二人の勢いに押されていた岩崎も、慣れてきたのか、いつものマシンガントークを取り戻し、いつになく場は盛り上がった。午後十時過ぎたくらいに岩崎と麻生は帰宅し、そのあと俺と笹倉は風呂に入って(もちろん一緒にではなく別々に)、さっさと寝た。その間、ずっと無言でいたわけではなく、いくつかの会話はあったと思うがよく覚えていない。


 たぶん大した内容じゃなかったように思えるね。



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