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いい響き

紹介状を持って大学病院を訪ねた。検査に時間がかかっている。

どうも白内障だけではなさそうだ。


「アトピー性白内障と網膜剥離が起きています。早めに手術をしないと

失明の恐れがあります。ご家族と至急相談してください」


大学病院のトイレに駆け込んだ。ポケットから石を出す。

かなりのショックだ。石もグレイに沈んでいる。


両親はここのところ会社も不景気で倒産寸前だとか言っている。

早くバイトを探せと父親はうるさい。こんな時に費用も相当かかりそうだ。


帰ったらまず母親に話さなければならない。かなりの勇気がいる。

落胆する母の姿が悲しく目に浮かぶ。思わず石をきつく握り締めた。


「俺に勇気をくれよナムストーン?」

心で無意識に叫んでいた。ナムストーン、いい響きだ。


「ナムストーン!俺に勇気をくれ!」

そっと石を見つめると少し輝きだしたみたいだ。

さらに心に強く祈るとぐっと輝きが増した。


「よしがんばるぞ。今日からこの秘密の石をナムストーンと名付けよう!」

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