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ケムン アタテュルク  -3

全市街に鳴り響いていたコーランの声が鳴り止んで雷鳴が轟いた。

アジアの地から稲妻が西に走る。降ってきた、ぽたぽたぽた、大粒の雨が。


そして一気に降り注いできた。雨粒が体に痛い。カッターシャツがびっしょり

と濡れて体にへばりつく。頭髪も大雨に打たれて目口鼻まで雨水が降り入る。


滝のように流れる雨、全身びしょぬれだ。体がズーンと重たくなって金縛りに

あったみたいだ。手足を動かすのが禁を破るほど罪深く思えた。


しばしこうべをたれて大粒の豪雨の中にたたずむ。

吸い込む息さえ雨水の如しだ。身も心もすっかりと洗い流されて心の底から

何か熱き思いがじわっと湧き上がって来た。


さあわが人生頑張るぞと不思議なエネルギーが体の隅々までみなぎってきた。

手足を思い切り伸ばし大きく深く息を吸い込んでゆっくりときびすを返した。

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