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キーツ カーン  -2

もう何年も隅々まで歩き回りお気に入りの林のほこら

小さな泉、湧き水の出るせせらぎの沢、すわり心地のいい切り株。


昼寝用の大木の平らになった大きな枝木。小鳥の声、風のそよぎ、

木漏れ日、などなど森のすべてがキーツの心を癒してくれた。


医大に入学が決まった初夏のころにキーツは久しぶりに森をくまなく歩いた。

入試から開放されて初夏の萌木の息吹を命の奥まで吸い込んだ。


歩き疲れてキーツは大枝木のベッドで心地よくまどろんだ。

夢を見ている自分を見ている自分が空から見つめている。


空の自分の瞳が急降下してまどろんでいる自分の眉間に迫った。

思わず反射的に目を開ける。眼前に自分の大きな瞳が急接近してくる。


ぶつかると思ったその瞬間、瞳の奥の奥に何かぴかっと光るものを見た。

そして目が覚めた。体中すごい汗だ。

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