第一章 4話 起きて水バケツ
〈マイ視点〉
「〜…〜!!!マイ!」
「…うぁぁ〜?ユーカー…?」
「朝。早く起きて」
「いやだぁ…あと5分…」
「ダメ。ーはぁ…」
カチャッ
しびれを切らしたようにため息を吐くと、ユーカは自身の銃をマイの額に向けた。
ゴツッ
「いぃぃぃぃったぁ〜……」
「おはよう、マイ」
銃口に思い切りぶつけた額を押さえながら、マイは反抗の目を向ける。
「この起こし方、やめてって言ったのに…」
「マイが起きないのが悪い。他のやり方だとどうやっても起きないんだから、仕方ないでしょ」
「うっ……」
これは反論できない。
前は水バケツを思い切りかけてみたことがあったらしいけど、私はそのまま寝続けてたらしい。
さすが私っ。
銃を向けられたら脊髄反射で起きてしまうのだから、それを利用するのはずるいじゃん…
むぅ、と頬を膨らませながら渋々ベットから出る。
てきとーに顔を洗い、会議用の清掃に着替えつつ、ユーカを呼ぶ。
「ユーカぁー…髪結んでぇ〜…」
「…はいはい。じっとしてて」
「ありがとー…」
まだぽわぽわしている頭をカクン、と揺らす。
「…ねぇ、じっとしてて。」
「…ごめんなさーい」
「マイ…昔から変わんないけど、朝は精神年齢が5歳になるよね」
「んー…別に仕事の時は大丈夫だから…」
「どうだか。ーやっぱり、別居した方が自立するかな」
「嫌だ〜〜」
「…はい、できた」
鏡を見ると、ボサボサの髪から一転。高い位置でのポニーテールになっていた。
「ありがとうー!ん〜〜〜っ!!よし、行こっか!!」
「ー今度は寝てる時にポニーテールにしとこうかな」
ポニーテールにするとスイッチが入ったみたいに仕事モードになる。これも私の特徴だ。
「帽子、忘れないようにね〜」
「うん。はい、フード」
今のユーカとマイの格好は、全身黒一色にマント。
こんな姿で外に出たら、理解はされるだろうけど私たちが恥ずかしい。
そのため、本部の建物に入るまでは全身をすっぽり隠すフードを被ろう、という話になって、ユーカが作ってくれたのだ。
実は機能性重視で、内ポケットがいくつかあったり、通気性が高かったり。
何かと便利なのだが、さすがに帽子と着替えは入らないので、それらはナップザックに入れ、靴を履く。
「「それじゃ、いってきます」」
いつも楽しく書かせていただいています!
次回もお楽しみにー!!




