詩 谷底の労働者
深い 深い 谷底
人生の どん底に落ちた
身勝手に感じている 世界は
勝手だらけの 人達は
そうしないと 生きていけないからで
押された背中と心が痛い
空を見上げる心が痛い
一日中汗を流して 幸福を感じる時間はひと時
体を休められる時も 安寧は夢の中だけ
また誰かが 落とされた
この どん底の底に
その瞬間に誰かが罪を背負った
被害者と 加害者が この世界に生まれた
繰り返される これからもずっと
谷底にも 花が咲くけれど
深い闇色にしか ならない
「ストーリー」
谷に橋をかけろと命令されて、連れてこられた労働者。
でも、使い捨てで、補充できる存在。
だから一人くらいいなくなったって、誰も騒がない。
また連れてこればいいか。
そう思われるだけだ。