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第27話 正式な結婚


 俺の部屋で……


 女騎士ナディア・エルゾーナはあのいかめしい全身鎧をひとつずつ取り外していき、とうとうTバック型の黒いパンティにスポーツ・ブラだけの下着姿になった。


 ふわり♡


 筋骨のはっきりとした肉体に、長く美しい金髪がリボンのように踊る。


 俺はそのスポーツ・ブラの巨乳を右手でむにゅりとつかみながら言った。


「ナディア……本当にいいのか?」


「負けてしまったのだから仕方あるまい。武人に二言はないぞ」


「そうか」


 というので、俺は胸をモミモミ揉みながら彼女の香り立つような首筋へひとつキスをしてみせた。


「う……ッ」


 すると生娘のように慣れない地声じごえうめき声をあげるので、不思議に思って聞いてみると彼女男性経験は皆無らしい。


 ナディアは19歳、俺より3つ上の女性だが……


「本当にこれまで武一筋で生きてきたんだな」


「当然だ。そなたと結婚してもそれは変わらぬ」


 それからゆっくりと彼女の下着を脱がせてやり、やさしくシーツへいざなうと、女の白い肩がカタカタと震えているのに気づく。


「怖いのか?」


「なッ、そ、そんなわけあるか! 私に怖いものなどない!」


「肩、震えてるぞ」


「こ……これは……その……武者震いだ!」


 強がる青い瞳がこちらをキツくにらむ。


 俺はその美しい金髪の頭をなでてやりながらピトリと唇を合わせた。


「んんッ?……むう」


 素晴らしい形の唇が俺の唇の内でパクパクと戸惑っている。


 なんつーか、これまで友達だと思っていた女とのキスは妙なテレがあるな。


「ぷはッ……むむ、これは……悪くない心地だ。もっとせよ」


「よしきた」


 チュッ♡ チュッ♡ チュッ♡……


 さて。


 部屋のランプは白いシーツと裸をあざやかなオレンジ色に染めている。


 そのランプの油が切れて月明りを頼りにする頃、最初はぎこちなかったナディアもすっかり女となり燃え盛っていた。


 頂点に達するたびにその鍛え抜かれた腹筋にはグッ、グッと力がこもる。


 なんつーか、お互いこうなるはずもないと思っていた相手とこういうことになると妙に興奮するものである。


「はー! はー! はー!」


 で、ようやくキリがついたのは空も明るんでくる時刻であった。


「……嬉しいものだな。女として愛されるというのも」


 ナディアはうつ伏せになって枕へほおをうずめながら、そんなふうにつぶやいた。


「はー、はー、はー、そうかよ……」


「むッ、なんだ? そなたは嬉しくなかったのか?」


「そういうわけじゃねえけど、ものには限度というものがあるだろ」


 俺は朝の鳥がチュンチュン鳴くのを聞きながらあきれる。


「それはお互い様ではないか」


「まあ、そうだけどさ」


 俺はうつ伏せのナディアの尻をなでながら答える。


「ッ……」


 こうしているとまた始まってしまいそうだが、今度はさすがにいつの間にか眠っていたらしかった。



 ◇



 ところでステータス上、俺の嫁はまだ2人であった。


 すなわちリリアとノンナである。


 ステータスに『嫁:2人』とある以上、俺が使える魔法もまだ2つ。


 ちなみに、王都の母娘おやこやステラについては『嫁』とカウントされていないようだ。


 その理由はふたつ考えられる。


1、結婚式を挙げていない

2、領地に住まわしていない


 これを満たしていない以上、恋人ではあっても嫁ではないということだろう。


 つまり、ナディアを嫁にして新魔法を獲得するためには、結婚式を挙げ、ダダリに住まわせないといけない。


 だが……


 ナディアは立場のある女性だ。


 マジで結婚しようとすると、王都へ行ってナイトの称号と役職を返上しなければならなくなる。


 それは彼女の武一筋の結晶。


 あまりにももったいない。


 ので、正式な結婚はせず俺とは恋人として関係を持ちながらこれまで通り王城で仕えていったらどうだ、と提案したのだけれど……


「却下だ」


 ナディアはいつもの全身鎧の鉄仮面の顔でそう答えた。


「なぜに!?」


「結婚すると約束したはずだ。約束はちゃんと守ってもらおう」


 あれ、いつの間にか俺が約束を守る側になってる!?


「でもいいのかよ。ナイトなんて並大抵の努力でなれるもんじゃないだろ? いわばお前の武一筋の結晶じゃん」


「その武一筋をやめるのだ」


「ふえ??」


 あんまりのことに変な声が出る。


 武人に二言はなかったんじゃ?


「そなたは私に女の喜びを教えてくれた……」


 ナディアは鉄兜てつかぶとを取り素顔を出すと、女らしく胸に両手をあてて続ける。


「これからはもっと女であることを大切にしたい……そう思わせてくれた。私はそなたのそばに仕え、そなたにもっと愛してもらいたいのだ」


「ナディア……」


 俺がそっと手を握ると、基本クール無表情だったナディアがニコッとほほえんでくれたのだった。


 ちなみに……


 それまで『3人目の嫁』というのに少なからず反感を覚えていたらしいリリアとノンナも、これを聞いてナディアの嫁入りを快く認めるようになったのだそうな。




つづく。

次回もおたのしみに!

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