16:飛び出せ!
飛び出せ!
もう戻るな 歩け
無理なものは諦めろ
そして 進め!
もう戻るな 走れ
行け! 振り返るな進め
気が済むまで駆けろ!
もう戻るな 帰ってくるな 行け
こんな詩 読まなくていい
見なくていい
だから
飛び出せ!
思い返すな 描け
他者の干渉できない自分自身に於いては決して諦めるな
さあ 進め!
二度と帰ってくるな 飛んでいけ
いますぐ逃げろ!
もう誰の言うことも聞くな 泣くな
今踏み出せ 飛び出せ!
一歩先 二歩先
苛立って立ち止まりたくなる わかる
だから 進め!
他者の干渉できない自分自身に於いては決して逃げるな
分からないなら 分からないままでいい
解けないのなら もう解かなくていい
だから 進め!
もううんざりするから
後悔するから それも忘れるから
薄れてしまうから
忘れる前に 進め!
飛び出せ!
この世界に
社会に
人間性に
開かれた檻の出口に
あなたは今立っているのです
また元の場所に戻るか
逃げ出して 帰ってこないかは
あなたの勝手ですが
少なからず
明日配給のご飯は食べられないでしょう
薄着で 裸足で
外は寒いし 痛いでしょう
それでも行くというのなら
私はそれを止めませんが
辛いでしょう たいそう苦しいでしょう
もう帰りたいと何度も何度も思うでしょう
気が狂うほど 思うでしょう
きっと後悔するでしょう
飢えて凍えて弱っていくでしょう
なんてもう 知っているでしょう
とうに 知っているでしょう
だから 進め!
消える前に
体力の続く限り
未来の許す限り
力尽きる時まで




