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01:リバイバル

 山なりの痛みは 僕の帰還を待っている


 誰か望んだのか 誰が望んだのか


 なあ あんた 記憶を置いてどこへいく


 へらへら笑って どこへいく



 僕の人生なんて ただが知れている


 僕の才能なんて たかが知れている


 できること できないこと


 健康寿命 金銭 精神 世間体だとか


 収縮する未来


 それに焦ることもなく


 怠惰 ただ怠惰


 働き ただ学ぶ


 それは本当に正しいのか


 慣れてしまった今は分からない



 これはリバイバル


 リバイバル



 積み重なった思考


 戸棚にしまっていた悔恨を


 取り出し眺めては また戻し


 痛みを失った という痛み


 悲しみを忘れた という悲しみ


 気が付くころには


 僕は じじいになって


 あんた ばばあになって


 しゃがれ声でどこへいく


 なあ どこへいく



 掠れた人生と 眼 その他諸々


 沸騰して溢れそうな頭と


 潔白透明 静寂に包まれたこの精神を以て


 ここに記す 生活の中


 命の中に宿る 眠る


 数多 惨めな


 賛歌としての



 哀れな詩たちを

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