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作者: にっくきニック

「あ、そういや雨降ってたな」


 カーテンを開ける。立ち並んだマンションの間に雨が降っている。ぽつぽつ。


「どうしようかな。まあ行けないことはないけど。めんどくさいな」


 コンビニへ行って甘いものを買うか、行かずにこのままゲームを続けるか…………。悩む。タルトが食べたい気分。あのタルト。食べたい。でも、じめった雨のなかを歩くのも嫌。花も嫌う雨が降っているんだ、そりゃ人間も嫌うだろう。いつから雨はこんなにパサパサするようになった? 酸性雨。


「エクレアもいいな。…………うん。エクレアも食べたい。あ、でも今月は節約しないといけないからな…………」


 結局、諦めることにする。タルトもエクレアも。考えているうちに面倒くさくなってしまう。雨は降り続いている。パサパサ、ぽつぽつ。


「じゃあアイスでも食べるか。何か残ってるかなー。…………お、あったあった。よし、じゃあイチゴ味でいいか。…………おーい! お前はいるー?」


「いらない」


 立ったまま、取り出したイチゴ味の棒アイスを食べる。酸っぱい。


「なんだこれは。酸っぱいな。まあうまいといえばうまいけど」


 アイスを食べ続ける。…………ああ! そのイチゴは酸性だった! 心臓が溶け始める。

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