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episode1

やっと始まります。

またまた気が向いたときに読んでもらえたら幸いです。

誰もが皆異世界に転移したら能力が使えるようになると思うだろう。

だがそれは間違いだ。その証拠に俺は"1つも"能力が無い。


それは今から3週間程前のこと……………


「・・・ん? ここは、どこだ?」

目が覚めると俺は道の真ん中で寝ていた。

待て待て何かおかしいぞ。とりあえず今日の俺の行動を整理しよう。

まず朝起きて歯を磨いて〜まぁそこはどうでもいいか。まず学校いってHRがあって授業受けて昼飯を皆と一緒に食って昼休みは屋上で寝て……

まてそこからの記憶が無い!?

どうゆう事だ?

「……っと!……っと!」

「ん?」

「ちょっと!そこどいてくれない?」

声の聞こえた方を見てみると、そこには馬車から降りてこっちに向かってくる少女がいた。歳は俺と同じか少し年下だろう(多分)。

「あー悪い。気づかなかった」

「あなた日本語話せるの?」

「何言ってんだお前?当たり前だろ」

どうやら俺の独り言は全部口に出ていたみたいだ。

「まぁいいわ。ところでこんな所で何してたの?」

「あーそれなんだが俺も自分ではよく分からんがここで寝てた」

実際本当になぜここで寝ていたのかは分からない。

「そうだ。ところでここはどこだ?」

「え?ここ?ここは帝都アジリテに続く道よ」

「ていと?なんだよそれ?」

「そんな事も知らないの?ところであなたいつ日本から来たのよ」

「俺は屋上で寝ていたんだがさっき目が覚めたらこんな所にいたんだよ」

「ほんとに日本から来たの?」

「あぁそうだよ」

「え?嘘でしょ?あなたもしかして…」

まさかこの人もあっちの世界から来ているんじゃ…

いやそれはありえないわ。でも話を聞かないと分からないし…

「ん?どうした?」

「いえ何でもないわ。それよりちょっと来てちょうだい」

「は?」

待て待て俺なにかしたかまずいまずいどうしようどうしようヤバイってマジで

「な、なんで俺が行かなきゃならないんだ?」

「グズグズしない!ほら早く乗りなさい!」

その少女は急に俺の背中を押してきた

「お、おい。押すなよ」

「早く乗らないあなたが悪いんでしょ!」

それからいろいろあって馬車に乗ってからしばらく経った。

「ところであなた名前は?」

「ふぁぇ?」

急に喋りかけられてびっくりして変な声が出た

「え、あ、名前か。俺は(ゆう)小鳥遊(たかなし)悠だ。じゃあ逆にあんたの名前は?」

「私?私の名前は七夢(ななみ)よ。」

意外と普通なんだな

「ほら。もうすぐ着くわよ。」

着くってどこにだよ。まさか俺捕まっちゃうとか?いやそれだけは嫌だそれだけは避けてくれ。

「着いたわ」

それはとても大きな西洋風(?)の建物だった。

ここはなんだ?

「なぁ?何しにここに来たんだ?」

「決まってるでしょ館長に会いに来たのよ。」

「館長?なんでおれが会わなきゃならないんだ?」

「いいから黙って付いてきなさい。」

俺の質問を無視して七夢はどんどん歩いて行く

「おい。質問に答えろよ。」

「図書館では静かにしなさいと学校で習わなかったの?」

「習いました…」

見事に丸め込まれた。

それからしばらくして一つの部屋の前に着いた

――――コンコンコン

「失礼します」

ん?誰だあれ?あれが館長さんか?

そこには立派な顎ヒゲを生やした白髪のおじいさんがいた。

「おぉ。七夢か久しぶりじゃのう。」

「お久しぶりです。ジルベール館長。」

「ところで後ろの子はだれじゃ?」

「彼は恐らく私と同じく日本から来た者と思われます。」

挨拶をしろと訴えるよう七夢がこちらを見ている。

「えー。こんにちは。日本から来た小鳥遊悠です。」

「本日は彼の能力を見てもらいたくここへ来ました。」

「おぉ。そうかそうか」

「え?この世界って能力があるのか?」

「えぇ。あるわ」

「じゃあ七夢の能力はなんなんだ?」

「私の能力は(相手の行動を予測できる)よ。」

「へー。なかなかいいな。 」

「では、こっちに来ておくれ。」

待てよ?たしか異世界に来てるやつは最強の能力があって無双出来るとか何とかのあれだろ?じゃあ俺にもそんな最強の能力があるのか?いやーこの二人の驚く顔が頭に浮かぶなぁ。

「じゃあ。よろしくお願いします。」

ここでは何も知らない感じに装っておいて…

「腕をまくってくれぬか?」

「はい。」

へー。素手で相手の肌に触れるだけで能力が分かるって凄いなぁ。

「こ、これは!」

きたきた、この反応この反応。

「どうしたんですか館長?」

「おぬし心の準備はよろしいか?」

こんな事を聞くんだから相当凄い能力があるんだなぁ俺は。

「はい。大丈夫です。」

唾を飲み込んでみせる。

「おぬしは…」

おぬしは?心の中で繰り返す。

「おぬしは能力がないんじゃ。」

「え?」

「え?」

俺とほぼ当時に七夢が凄く驚いている。

「お、俺には能力が無いんですか?」

聞き間違いではないかともう一度確認した。

「悲しいことにこれはほんとじゃよ。」

「嘘だろ…」

「まぁ、そうゆうこともあるわよ。」

七夢のフォローは全然フォローになっていなかった。

「いやいや。異世界に来てるやつは大体チート級の能力を持ってて無双するのがテンプレじゃねーのかよ…」

「何を言ってるのよ。」

「館長。最後に聞きますほんとに俺には能力が無いんですか?」

「あぁそうじゃ。おぬしには、能力が無い。」

嘘だろぉぉぉぉっっっ!!!!!

感想や意見などもどんどん言ってもらって大丈夫なのでどんどん送っていただくと有難いです。

今後ともよろしくお願いします。

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