「異世界召喚されました。すみません。体を忘れちゃったんで、取りに帰ってもいいですか?」
思いつきで書いた作品ですけど、モチベが保たれてる限り書き続けたいと思います
あ、ネタバレしておくと今回で主人公が死にます
ソレが起こったのは、母親から頼まれた買い物を終えて青信号を渡っている時だった。
もうそろそろコートを着込まないと辛い時期になってきたから、当然日が沈むのも早い。それに加えて俺は一々付けるのが面倒。分厚い毛糸の物等手先が動かしにくくてしょうがないし、薄いのはそもそも付ける意味がねぇだろ。と言う理由で手袋をつけて居ない為に指先が凍死しそうなのだ。マジでスーパーの袋が指を切断しにかかってるとしか思えない
所で、ここまでの状況説明の中で俺の自己紹介が無いのが何故か説明するのを忘れていたので、割と一番重要な事にも繋がるのでさっさと話してしまおう
一言で言うと、横断歩道を急いで渡ろうとしたところで眩暈に襲われ、意識が世界から乖離して行き─同時に、俺の体を圧倒的な質量が吹き飛ばしていた。
「…と、言う訳で。多分こっちに転送される瞬間に死んだみたいだな、俺
多分その衝撃で意味記憶も無くなってるから、直前の記憶も朧気にしかないし名前とかも分からん」
目の前には鎧を着て、こちらに槍を向ける兵士達に庇われる様に立つ、ファンタジーにでも出て来そうな王様っぽい格好の男に、ドレスを着た少女。
それに相対する俺の体は半透明。
「と、言う訳で…魔王を倒す勇者じゃなくて、既に倒されちゃった幽霊が召喚されちゃいました」
因みに、モチベを保つにはコメントやらなんやらが必要ですのでご協力お願いします