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雨のち曇り、時々晴れ。
「雨」
それは大気中の水蒸気が高所で凝結し、水滴となって地上に落ちるもの。
なんて言えばシャレっ気もない無機質な響き。ロマンも何も感じない。
でも、これはそんな雨が降る日に動き出したあるひとつの物語を歯車に、動き回り出す歯車のささやかな物語。
最初の物語に関係あったりなかったり、そんなささいで可愛らしい物語。
雨の降る日。その2人は出逢い、惹かれ逢う。
甘くもあり、時には悲しいくらい酸っぱく、時には涙を流すくらいに苦く感じる話。
これはその2人を軸に静かに回る少年少女達の短くて精一杯の青春。
「相間七弥さん。良かったら僕と付き合うことを前提にお友達になってください」
「………………………へっ!?」
始まりの歯車は雨の日の図書室。
『雨のち曇り、時々晴れ。』
短いプロローグでしたが如何だったでしょうが。
これからマイペースにこちらも更新していこうと思っていますので、宜しくお願いしますφ(.. ;)