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その娘、魔女につき

本日1本目、2本目は夜に御期待。


さぁさて、漸く出てきましたね〝人間〟…死んだけど。


此処で主人公と今後も関わりの有るだろう少女エレナの邂逅です、今からどんな展開にするか、胸が躍りますね

――人間――


その存在を、普段私は見ている筈なのに…何故こうも感動的な感慨に耽入るのだろう。


「この世界で始めて見たからかしら…普段見ているのと構成は変わらない筈なのに、新鮮さを感じるわね」


そうそう、こんな風に少女に槍を向けて――って。


「アレ?…何か可笑しくない?」


何で女の子に槍が向けられてるのかしら?…それに、周囲の…護衛に比べて娘の衣服は随分と見窄らしい?…。


「…〝看破〟」


迷ったら即看破、取り敢えず情報が無ければ推測の余地も立たないものね!…。


――――――

【ガーグ・バンドマン】

【人間】

【槍使い】LV8/10

HP:400/400

MP:300/300

満腹:80%


筋力:E−

速力:F−

物耐:F

魔耐:F−

知力:F−

信仰:F

器用:G+

幸運:G+


【能力】

〈槍術〉LV3、〈体術〉LV2、〈生存強化〉LV2


【称号】

〈村の自警団〉

――――――

――――――

【ハリィ・エルバ】

【人間】

【槍使い】LV7/10

HP:350/350

MP:250/250

満腹:68%


筋力:E−

速力:F−

物耐:F

魔耐:F−

知力:F−

信仰:F

器用:G+

幸運:G+


【能力】

〈槍術〉LV3、〈体術〉LV1、〈生存強化〉LV1

【称号】

〈村の自警団〉、〈守銭奴〉

――――――

――――――

【エドン・バカロ】

【人間】

【槍兵長】LV3/20

HP:950/950

MP:500/500

満腹:72%


筋力:E

速力:F+

物耐:F+

魔耐:F

知力:F−

信仰:F

器用:E

幸運:G


【能力】

〈槍術〉LV5、〈体術〉LV3、〈生存強化〉LV3、〈気配察知〉LV3

【称号】

〈村の自警団〉、〈副長〉

――――――


「見た所、普通の人間ね…最後の彼がリーダーかしら?」


それで?…問題の彼女の方は――あら。


「これはこれは…成る程ねぇ?」


私は、彼等のステータスを…そして、彼女のステータスを覗き見て、〝状況(ストーリー)〟を把握する…つまり、彼女は――。


「〝追放された魔女〟…って所かしら?」


――――――

【レイナ・ハーレー】

【人間】

【見習い魔術師】LV1/10(機能停止)

HP:150/150

MP:300/300

満腹:41%


筋力:G−

速力:G−

物耐:G−

魔耐:F−

知力:F−

信仰:G+

器用:F−

幸運:G−


【能力】

〈魔力探知〉LV1/10(機能停止)、〈無属性魔術〉LV1/10(機能停止)、(精神強化)LV1/10(機能停止)

【称号】

〈追放者〉、〈冤罪の魔女〉

――――――


彼女のステータスを覗き、情報から状況を推測し、理解する。


「一種のクエストみたいな物ねぇ…この状況をどうするか…って所ね」


とはいえ、この状況で何方を選ぶのか…と問われると…正直な話。


「――〝迷う余地が無い〟わね」



私はそう結論を出すと、険悪な空気の〝人の群れ〟に飛び込んだ。



●○●○●○


この世界は、狂っている。


「――はぁ、コレで漸く魔女と関わらないで済む…」

「ッ…」


〝魔女〟…ずっと、そう言われて生きて来た…そう言われて、嫌われてきた。


私が何かした訳じゃない…普通に生きて来ただけなのに…魔術も使ったことが無い、魔術になんて触れてきた事も無い…ただの普通の人として生きたかった…だけなのに。


パパも、ママも…死んじゃった…ただ私の親と言うだけで、村の人達はパパとママを拒絶した。


パパが病に倒れた時も、ママが飢えていた時も…。


村の人は、何もしなかった…それどころか、パパとママを嘲っていた。


(私は〝邪悪な魔女〟じゃない…邪悪なのは寧ろ――)

「貴方達の方が…ずっとずっと、〝邪悪〟じゃない…!」


こんな世界が、狂っていないと言うのなら…だったら。


「――こんな世界、〝呪ってやる〟…!」


私がそう、呟いた…その瞬間。


――ヒュンッ――


不意に、空から音がなり…ソレに思わず空を見上げる…その瞬間――。


「あ……」


私は、空から落ちて来る〝魔物〟の姿をその目に捉えた。


――ズンッ――


「な、何だ…!?」

「す、スライムか…いや、こんなデカい奴は見た事も――」


魔物が私達の間に飛び降りると…その姿に大人達が狼狽える。


「――焦るなッ、スライム系の魔物は大した魔物じゃないッ、簡単に殺せる――」


そして、1人がそう言い…槍を構えたその時。


――ゴポッ、グニィッ!――


スライムの身体が大きく揺れ動き…その瞬間。


――ビュンッ!――

――ズドンッ――


「――な!?…グッ!?」


5本の触手が、槍を持った大人達の頭を貫き、辛うじて防いだ一人を吹き飛ばす。


「――ミッ!」


――ブンッ――


スライムの触手に貫かれた二人の大人が、そんな声と共に放たれた無造作な触手の一振りに身体を引き裂かれ…血と、肉と、臓腑を零す。


「――ミミッ!」


血の着いた触手を振るって拭うと、スライムの視線?…視線が生き残った大人に注がれる。


「何だ、お前は…こんな馬鹿げた力、スライムが…!」


相対する大人は、その顔に驚きと焦燥に満ちた顔でスライムを見て…そう言う。


「――ミ」


そんな大人に、スライムの触手が迫ると…身の危険を感じた男が、槍を使い触手を切り払う。


「ッ――ハハッ、所詮スライム」


迫る触手を斬り裂いた男は、その顔に安堵を浮かべるが…しかし。


「――ミッ♪」


スライムが楽しげにそう鳴くと、男の〝槍〟に触手が取り付く。


「ッな――前のは囮――」

「――ミ♪」


驚きも刹那に、男は持っていた槍を引き剥がされ…槍はカランと軽い音を立てて地面に転がる…それは、余りにも一方的な虐殺だった。


――ドスッ――


触手の一つが先ず、男の足を貫いた。


「グッ――ァァッ!?」


その痛みに男が悲鳴を上げ、口を開いた瞬間――。


――ドスッ!――


その口の中を触手が貫き…男を即死させる…。


その惨劇は、ほんの数分の出来事で…私はソレに呆然と視線を送る事しか出来なかった。


「…化…物…?」

「――ミミ♪…ミッ――」


そして、私の脳が理解に追い付いた時。


――ヌッ――


この惨劇を引き起こした張本人が、私の直ぐ目の前に立っていた。

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