表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/18

第5話 旦那さんが、逃亡?

出勤時から、暗い顔の新人の山田さん。まさか、旦那さんが、出て行くなんて、、、

うちの清掃会社は、都内にある大きな高層ビル。階数ごとに、時間をわけて、オフィスを掃除しているのである。報告、連絡はまめにするように引き継ぎ時間があるのだ。


私 「山田さん、いつも出勤が時間ギリギリだから、5分前には制服に着替えて引き継ぎにでてね」


山田 「……すみません」消える声で返事をするが、顔は下を向いたままだった。


このセリフも、入社してから言い続けているが、山田さんはいつも遅刻ギリギリだった。こちらも、何度も注意はしたくないが、仕方ない。


それにしても今日の山田さんはいつもより、もっと静かで、暗いオーラ全開だった。


私 「山田さん?なにかあったの?なんか、元気ないから、、、」



山田 「……うん、ちょっと」



私 「どうしたの?」


山田 「実は……旦那が昨夜、家を出て行ったの」


私 「え?!大丈夫?」


山田 「……うん。家を出たとゆうか、逃げて行ったが正しいかも」


私 「なにがあったの?」



山田 「……私が今まで旦那へ対して我慢して来たことに、文句を言ったら、謝るどころか、玄関を飛び出して逃げたんだよ。悔しくて、怒鳴りながら呼び止めたけど、捕まえられなかった。」


こんなに、おしとやかで静かな人が怒鳴るなんて、イメージがなかったけど、相当いけない事を旦那さんがしたと私は思ってしまった。


私 「旦那さんにどんな我慢させられていたの?」


仕事中なのに、聞かずにはいられなくなっている自分がいた。

出勤が、一緒になるたびに、山田さんのプライベートをカミングアウトされ、私はいつしか相談役のような立場になっていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ