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【水属性の可能性】



ガングリッドから今日一日別行動と言われた。

どうやら王宮へ行くそうだ。

子供には面白く無いだろうというガングリッドからの提案だった。


先日の水属性最弱宣言を聞いた後に強さの象徴たる聖騎士達を見るのは苦行ではある。


ガングリッドの配慮を汲み取り一人で王都内を散策してみる事にした。

簡単な食事を二人で済ませ、夕刻までには双方宿へ戻るという約束を交わしてガングリッドは先に宿を後にした。


とにかく水属性についてできる限りの勉強をしてみたいと考えていた為、王都にある王国図書館を最初に目的地にすることにした。


宿屋に女将に場所を教えてもらい、のんびり歩いて向かう。街道を行き交う人々の笑顔に、都の平和が長年に渡り守られてきた事が実感できる。


王都に来るまで沢山の脅威に(全て師匠の策略だが)あってきた。

王都の守りを固めている存在は三つ。

1・強固な城壁

2・騎士

3・冒険者


外部からの脅威を徹底的に排除できる要因はこの辺りだろう。


「冒険者かぁ。憧れるなぁ。絶対いつか冒険者になって世界を巡るんだ」


目の前にある冒険者ギルドを見上げてヴィスは心に誓いを立てた。

偶然見つけた冒険者ギルドだったが大聖堂にも引けを取らないほどの巨大な建物だった。


出入りする人々も“明らかに強者”という風貌を兼ね備えている。武器や防具などの装備品も一級品なのだろう。

今は自分を強く知る為の武器である知識を身に付けるべく図書館を目指す。

ギルドから10分ほど歩いた場所に図書館はあった。

中に入ると視界いっぱいに本が映り込む


どこから選んでいいのか皆目見当もつかない。

司書さんに水属性に関する本を探している事を伝えた。

親切にも水属性に関する書物が置いてある場所まで案内してくれたのだ。


「こちらにありますからね。後はご自由に見てみてね。外に持ち出せないけど中で見る分には問題ないからね」


そういうとそそくさと戻っていってしまった。

本のタイトルを見てみる。


“水属性活用農業”

“ダンジョン内衛生活用水魔法”

“生活環境改善”


簡単に言えば攻撃魔法に関する本は一冊しか無かった。


”水魔法における攻撃活用の可能性に関する考察“


無駄にタイトルの長い本だった。

1ページ目を捲る。


ーーーーーー


水魔法は神話の時代における六覇天が一人が得意としていたとされる。

しかし当時の記録などは一切存在しない。

六覇天は当時、魔族と人類の戦いにて覇権を勝ち取った我ら人類の英雄である。

現在において水属性は最弱とされているが、他の五属性とも対等に戦える可能性がある事も否定できないと筆者は考える。


しかし......


ーーーーーー


そのまま無心で読み進めると突然図書館の外で爆発音が聞こえ、我に返る。

その後も幾度となく爆発する音と共に振動が地面を伝わってくる。

館内の悲鳴がこだました。


「なんだ!? 何があったんだ? 」


本を戻すのを忘れて抱えたままに建物の外へ飛び出て愕然とした。

目の前には受け入れ難い光景が広がっていた。


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