表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ペット選び

作者: 楽部

 結婚して、しばらく経つ。ローンで家を買ったが、子供はまだ居ない。


 ペットを飼うことにした。


 で、揉めることに。


「猫がいい」

「犬を飼おうよ」

「猫の方がかわいい」

「犬だって」


 よくある猫派、犬派の諍い。いちゃこらではない。


「気ままで、自由で、素っ気ないふりして。それでいてたまに甘えてくるの。やっぱり猫が好き」

「従順で、呼べば走って来て、躾ければ棒だって取ってくる。歴史上、犬は人間の一番の親友なんだ」


 でも、犬はやや劣勢。状況は、猫は緩やかに増加、犬は減少傾向。飼育頭数も、猫が犬を上回っている。外猫を含まない数字で。〜ペットフード協会報告より〜


「犬は散歩させなきゃいけないでしょ。庭もない家で、棒なんか歩いてて当たってるだけじゃない」

「猫は爪を立てるじゃないか。壁とかあちこちに。新築の価値なんか分からない。そりゃ、額くらい狭い家だけど」


 やっぱり劣勢。だが、必要以上の攻撃はない。それが尊重される、成立する夫婦。ショップで、実物を見てみてからということに。




「わあ、ほら見て。あの仔猫、きゃー」


 かわいい、とケースに駆け寄り、はしゃぐ妻。かわいい、と斜め後方から、思ってしまった夫。劣勢は敗勢へ。だが、ふと別のショーケース。目が合った、どうするチワワ。


 くぅ〜ちゃん、見てみて。どうだろう、両方飼うわけには。ワンチャンないかな?


「「ニャー」」


 決定。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ