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2話 とりあえず戦ってみた 

女神にコテンパンにやられ「もしかしたらゲームの才能があったりするかも」なんて言う淡い期待が打ち砕かれた俺が目覚めたのは中世風の街だ。建物は主に木造建築で深緑などの落ち着いた色の屋根の家が多い、少しレトロな街並みだ。岩のようなもので作られた城壁に守られており、NPCやプレイヤーを問わず活気がある様だ。プレイヤーの中には強そうなゴツい装備をつけた者や魔法使いみたいなローブを被っている人などが居て少し出遅れたような気持ちになってしまう。

まぁ俺は第二陣(再入荷で買った人)なんだ。タイミングよくこのゲームを買えただけでも運がいいからな。

さて、気は進まないが女神に好き勝手やられたステータスでも見ますか...


______________________


【NAME / 名前】ジーニアス

【RACE / 種族】人族

【JOB / 職業】闇魔導士

【MONEY / 金】1000G

【STATUS / ステータス】

・INT (魔法攻撃力) 12 ・STR (攻撃力) 4

・MND (魔法防御力) 6 ・VIT (防御力) 4

・MP (魔法量) 11 ・AGI (速度) 4

・HP (体力) 5 ・DEX (器用) 10

【STP / ステータスポイント】0

【SKILL / スキル】(5 / 5)

・鑑定 Lv.1 (1 / 200)   ・MP自動小回復 Lv.1 (0 / 500)

・闇魔法 Lv.2 (0 / 200) ・気配遮断 Lv.1 (0 / 200)

・無属性魔法Lv.1 (0 / 200)

【SP / スキルポイント】1

【BLESSING / 加護】

・ソロモンの加護 Lv.1 ( 0 / 100 )

______________________


あれ?案外普通だな。しかもしっかり強そうなスキルを選んでくれてる。闇魔法はほとんど敵にデバフをかける魔法で、無属性魔法は一時的にステータスを伸ばしたり魔法や剣術などのスキルの効果を高めたりする万能な魔法。残り3つは文字通りの効果だった。

ちなみにステータスは武器や防具、加護を全て含めた数値になっている。

加護はステータスを高めたりスキルのレベルを高くしてくれたりする。俺の場合だとINT、MP、DEXと闇魔法に掛かっている。

てっきりあれだけ反抗したんだから加護が呪いとかになってないか心配したけど必要なかったな。


さて、戦えることは分かったし早速狩りにでも行くか。始まりの街の南門から歩いて約3分、視界の左上のミニマップの表示が「始まりの街」から「スライム平原」に切り替わる。

スライム平原か。まぁレベル1にとっては最適かな?

気配遮断をしてスライムに抜き足で近づき、無属性魔法で強化した闇魔法を撃ち込んでみる。

「ダークボール!」

野球ボールを紫色にしたみたいな魔法がスライムに着弾する。まぁ、スライムだしこれぐらいで死んでくれるかな?

無駄に派手なエフェクトが消え、出てきたのはスライムの死体...ではなくちょっと小さくなったスライムだ。

そこで油断していたのがダメだった。そのスライムは俺のみぞおちを目掛けてかなりの速さで体当たりしてきたのだ。

「あっ!...えぇ」

一瞬、死を覚悟したのだがスライムの体当たりはほとんど痛くない。むしろマッサージみたいで気持ちいい程である。

まぁ邪魔だから杖の先の部分で撲殺したけどね。

_____________


スライムLv.2を撃破しました。

・スライムゼリー×1

・5経験値

を入手しました

_____________


これだけで5も経験値が貰えるのか。20匹ぐらい殺してみようかな。そしたらレベルも上がるし準備運動にもなるし一石二鳥だ。





◇スライム撲殺中...





「なんだこいつ!?めっちゃ硬いし...痛った!」

あ...ありのまま今起こったことを話すぜ!

俺はスライムを撲殺してる時、赤色のスライムを見つけたんだ。某RPGみたいにレアですぐ逃げる奴だと思って魔法も撃たずに殴りかかったんだが硬すぎるし、体当たりが痛すぎる。

な...何を言ってるのか分からねーと思うが俺も何をされたのか分からなかった...

あっちょっと待って、また体当たりしてこないで!ホント死んじゃうから...

「ぐふぅ!」


_________________


    貴方は死にました

死因 : レッドスライムの体当たり


ヒント : レッドスライムは魔法が弱点

     総死亡回数 : 1

_________________


「...」

急がば回れって奴だね。うん。ちなみにデスペナルティーはプレイヤーに殺された時だけで、魔物に倒された時にはない。つまりゾンビアタックが可能ということだ。しかし、倒された魔物のHPは回復するからほとんど意味はない。まぁ、俺はやるけど。


「あっ、多分アイツだな」

俺はここに戻ってくるまでレッドスライムを倒す作戦を立てたんだ。流石に勝てるだろう。

まずは気配遮断でアイツに近づく、そして闇魔法を当てて怯んだところを杖ではなく、無属性魔法を使ってSTRを強化して重い岩を落とす。我ながら酷い作戦だ。

さて、まずは岩を持ちましょう。

「うぅ、おっも...」

そして気配を遮断しつつレッドスライムに近づきましょう。

「はぁ...はぁ...」

次に足で杖を持って闇魔法を打ちましょう。

「ダ、ダークボール...」

そして後は落とすだけ。

「おりゃ!」

ドンと音を立ててレッドスライムに岩が突き刺さる。角の方を下にして落としたからな。めっちゃ痛いだろ。

ログが流れないって事は死んでないのかな?見た感じ動かないし死んでるんだけど。

あっ、これは...落とした岩が身体を貫通して地面に刺さってて動けないのか。

「なんか流石にごめんね」

少し可哀想だったが一回こいつに殺されてるのでじっくり殴り殺してあげた。


_____________


レッドスライムLv.8を撃破しました。

・ランク1魔石×1

・32経験値

・称号「期待の新人」

を入手しました

_____________


おお、32も経験値貰えるのか。言っちゃえば岩を運んだだけなのにね。効率いいし、しばらくこいつ狙ってレベル上げしてみるか。

ちなみに称号はこんな感じ


_____________


称号「期待の新人」

ギルド職員の好感度上昇。


条件 : レベル1〜3の時にレベルが自分より5以上高い魔物を倒す。

_____________


あんまり意味は無いみたいだね。でもまぁ、好感度が上がるなら全然嬉しいかな。


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