大陸
大陸、すなわちガダン大陸にはヨーグ帝国を含む8つの国がある。ガダン大陸以外の大陸は、まだ発見されておらず経済は、ガダン大陸の国々のみで行われている。
ヨーグ、タンザ、サール、トト、カシバニ、ヨソ、マイナ、タジールの国があり、この順に大きな力を持っている。
大きく分けて2つの人種が存在し特殊な力を持つパトムと力を持たないノンパトムがいる。パトムは、その力により豊かな暮らしを作っている。ノンパトムは、力が無い分、技術力を高め、技術革新を進めてきた。また、パトムは力に頼る分、ノンパトムより体力がなく、重労働を継続することができない。この2つの人種が互いに協力しあって暮らしている。
先の大戦、すなわち大陸総力大戦は、ヨーグ帝国と3つの国、ヨソ国、カシバ二国、サール王国の連合軍との戦いであり、ヨーグ帝国に次ぐタンザ国の仲介により大戦は終結した。
もともとヨーグ帝国は、力の弱いカシバニと不平等な貿易をしていた。金、銀など、希少資源が豊富なカシバニは、希少資源をヨーグへ輸出し、その代わりに軍事機械をヨーグから輸入していた。しかし、ヨーグから送られてくる物は、不良品が多くをしめていた。力が弱いカシバニは、ヨーグに反発することが出来ずに何年も耐えてきた。
その結果、怒りが爆発した国民がヨーグから来る貿易隊を襲う事件があった。その後、ヨーグは、カシバニに宣戦布告をし、大陸暦1588年にカシバニとの戦争が起こった。カシバニと同盟を結ぶサールは、カシバニを援助し、サール王国の支配下にあるヨソ共和国も、カシバニ、サールの軍勢に加勢した。大戦は、五年にも渡り、結果、大陸の経済が乱れ、大陸全体の治安が悪化した。それを見かねたタンザ国は、ヨーグとカシバニ、ヨソ、サールの連合国軍に使いの兵を出し、大陸暦1594年の2月と5月にタンザにヨーグと連合国軍それぞれの代表が集まり、話し合いの場が設けられた。
ヨーグ帝国は、大戦開始後、連合国軍の予想を上回る粘りを崩せず、結果、長期の戦いの影響で、経済が傾き始めていた。ヨソ共和国は、長い戦いの末、人口が2割も減るという大問題が起きており、カシバニでは、食糧難、サールでは、革命を起こそうとする若者が増えていた。
両国、大戦を続けることにメリットがないということで、ヨーグ、カシバニ間で不平等貿易禁止条約を結び、会談は成功となった。
そしてこのように無駄に大戦が起きぬよう各国代表が大陸の真ん中に位置するトトに集まり、不戦条約を結んだ。
ヨーグ帝国は、大戦中、負傷者達の治療のためにパシオの血をたくさん使用した。そのため、大陸のパシオ族は、その3分の2が失血で死に、生き残った数はわずか4人だけだった。それは、大陸のパシオ族の「種」としての終わりが近づいているということでもあった。
大戦の影もなくなり始め、世が平和を謳うようになったとき、狙ったかのように謎の失踪事件が帝国内で多発した。この事件を解決しようと帝国は、捜索隊をだしたり、占いを使ったり、呪術を使い犯人の特定を急いだが、犯人の痕跡すら見つけれず未だに失踪事件が続いている。一部の事件は解決したがそれでもなお失踪が続いた。主に消えるのは、大人の男であり原因、動機もわからないまま今に至っている。