らいばる!?
そういえば主人公の名前を設定でつけてたのに出してなかったのに気づきました
主人公の名前は葵です
あれから一年、大方の予想通り桜は俺と同じ高校に入学した。
むしろもっと上を狙えと言われたらしいが断固拒否したらしい。
もっと上かあ……かなわないなあ……
−−−−−入学式
エーこれから皆さんは我が校の云々の誰も聞いちゃいないだろう演説の後新入生は各のクラスに散っていった。
さて、入学式も終わったし替えるかな−−−−−
「お兄ちゃん! 一緒に帰りますよ!」
そりゃ来ますよね、当然か……
「ほらほら、早くしましょう一緒に帰るんですよ!」
「あなたは……妹さん?」
俺の隣の席の生徒が話しかける。
コイツは葦原五月、なんと俺の女友達だ! 自分でも信じられないがそうなんだからしょうがない。
「誰ですか? あなた? お兄ちゃんとどういう関係ですか?」
「私は五月、まあコイツとは一年からの友達ね」
ピクリと桜のまなじりが上がる、笑顔を崩していないが一突きすると爆発しそうな状態だ。
「あなたは妹さんってことでいいのかな?」
どう答えたものか……どう答えても桜が切れそうなんだよな……
こうなるのが目に見えてるから話さなかったのに……
「ええ、この人の生涯のパートナーの桜です、よろしくお願いしますね」
五月の笑顔がゆがむ、やめて、こわい。
「そっか、「妹」さんなんだね」
「そーですよー、お兄ちゃんはシスコンですからね、そりゃもう私にベタ惚れですよ」
五月さんの顔に青筋が浮かんでいる、あれ? あれ、怒ってる場?
「そっかー、ところで小姑ってのが世の中に入るらしいわよ葵君」
この場面で俺に振るな!
「あ、ああ。桜は心が広いから大丈夫だろ、な!」
「はい、私は心が広いのでお兄ちゃんが誰に気をとられようが気にしませんよ。ちゃんと私のところへ戻ってきてくれますから」
煽るな! ああもう、大炎上だ……
「あら、どういう意味かしら、葵君が離婚して戻ってくれるって意味かしらね、原因はあなたでしょうね」
「ああ! ええ根性やんけ! 肉体言語の方が好きなんですか! そっちがその気ならこっちもやったるわ!」
桜のキャラが崩壊してる……! 収拾がつかないと俺の高校生活が灰色に染まるだろうが!
「大丈夫、桜とはずっと家族だから、な! 心を広く持ってるんだろ!」
「そ、そそうですね。私としたことが取り乱してしまいました。五月さんでしたっけ? お兄ちゃんは『私のもの』ですから、それさえ忘れなければ二人がどうしようとご自由にどうぞ」
俺は桜の腕を引っ張って教室の外に出る、五月にはアイコンタクトで『たのむからこれ以上煽るな』と伝えておいたのだが……多分伝わってないな。
はぁ……明日は釈明に一日かかりそうだなあ……
−−−−そして翌日、案の定、釈明に追われたのだった。