第三話
異世界に転生してから丸一日がたち自分にとって夢にまで見た異世界転生は爺ちゃんの話通り高揚しっぱなしだった。
今、僕は一人でソロモンのメインストリートで街並みを眺めている。目の前には様々な魔族が通り、色々なお店があった。武器を扱うお店や、気味の悪い食べ物の店、いかつそうな人がたくさんいたギルドの店などあり見てるだけでとても楽しい。この国ではモンというお金が流通していて、価値は日本と変わらない。アスモデウスに渡された1000モンはすでに昼飯で消えてしまった。単価は日本よりも少し高い気もする・・。その日の睡眠は久しぶりに快適なものだった。
翌日、強烈な衝撃を受け僕の1日が始まった。
「グホッ!!」
「やっと起きたか馬鹿野郎、1日で環境に順応しすぎだ。」
「だ、だからと言って、いきなり殴るはやめてください!」
「そんなことより今日は魔王城に行くぞ。」
「え、、!? いきなり神展開きたぁ!」
「うるせーよ。魔王様直々のお呼び出しだからな、急いで行くぞ。」
僕は昔爺ちゃんからこんな話を聞いたことがある。
(魔王城にいる魔王はつるぺたロリだ。そしてツンデレの要素を含む完璧な可愛い女の子だ。だが!子供扱いすると本気で怒るから注意だ。めちゃめちゃ強いぞ。実際、俺も何度か殺されかけた・・。)
まるで魔王に実際に会ったかのように語ってた爺ちゃんの話に少し違和感を覚えたが当時の僕は全く気にはならなかった。しかも、実際現世ではそんな、女の子なんて存在していなかったためもし本当にそうだとしたら期待がさらに高まる。
僕とアスモデウスは馬車に乗り込み魔王城へむかった。
「おい、マコト着いたぞ。」
目の前に広がっていたのはあまりにも大きすぎる城であった。真っ黒な要塞を基盤とし、なんか結界見たいのも目視できる。上空にはドラゴンと思えるような生き物が、うじゃうじゃと飛び回り、爺ちゃんから聞いた魔王城の話ととても似ていた。
馬車を降りると門が開き大勢の人に出迎えられた。
「俺はここまでしか入れない、あとはメイドについていけ。いいか?絶対に失礼はするなよ?絶対だからな!?」
「わ、わかってるって。こんな空気感の中でことできるほど肝は座ってないってば!」
今はまだ気づいていないが、この魔王城での事件はマコトの人生を大きく変えることになる。
今回は少し短めです!誤字脱字、感想など是非是非待ってます。