3.夢と記憶
今回は会話多めです。
その夜僕は夢を見た。
(僕は弟たちから暗い森の中を走って逃げていた。
僕は僕が逃げてるのを後ろから見ている。
なぜ逃げていたかは、だいたい想像がつく。
たぶん弟たちが、僕が寝てるすきに殺そうとしたけど僕は小さい頃から気配と、殺気には敏感だったからなんとか防いで逃げてるんだろう。そして今も手裏剣から逃げてる。)
「もうやめてよー」
「嫌だよ、母さんの命令だからね」
僕は逃げるために走って走って走り続けた。
気づいたら森の奥深くで迷子になっちゃた。
「ここどこーグスン」
でも泣いても意味はないんだ、誰も助けてはくれないから。
「誰?」
ガサガサ
二匹の大きな猫が出てきた。
(シーさんクーさん?
どうしてここに?
シーさんクーさんと僕は昔会ったことがある?じゃあ何で忘れてる?)
「君たちはだーれ?」
シーさん「俺たちか?」
クーさん「…」
「うん」
シーさん「俺たちはうーんある存在なんだよごめんね詳しくは言えないだ」
「そっか、名前は?」
シーさん「今はないんだ、君の名前は?」
「僕は黒猫 マヤ」
(そっかここで名前を知ったんだ)
クーさん「黒猫ってことは里の忍びか?」
「うん、次の長なんだって」
シーさん「次の長がどうしてここに?」
「迷子になったの」
シーさん「そっか家に送ろうか?」
「うん…」
クーさん「?」
シーさん「マヤ背中に乗って」
「わかった…」
シーさん「マヤついたよ」
「うーんありがと(⌒‐⌒)」
シーさん「一人で戻れる?」
「コクッ」
シーさん「そっかバイバイ」
ガチャ
「ただいま」
「…」
どうして無視するの?
コンコンガチャ
「母上ただいま、心配かけてごめんなさい」
「良いのよ
心配何てしてないから」
「そうですか」
「もういいから部屋から出てってちょうだい」
「はい…」
バタン
使用人と新人使用人の会話
「良いですか?次期、長のマヤさまとは話しては行けません、白い髪で黒い目なので家の皆さんに嫌われています。そして里の一部の者しかマヤさまの存在を知るものはいません。」
「どうして嫌われていて里のものたちが存在を知らないのに次の長何ですか?」
「マヤさまが長男だからよ。」
「それだけで!!」
「そうマヤさまの存在を知ってる者にマヤさまが、里の長になったといい、何か理由を付けて弟さまたちを代理で立ててマヤさまを離れに入れるんでしょ、そのために奥さまがいろいろ動いてるんですよ」
「そうですか」
「まあ実際弟さまたちの方が優秀ですし
おそらくマヤさまが離れに入る時は弟さまたちが次期長代理として動いてることでしょうね」
「こんばんは」
「マヤさまです、無視しなさい(小声)」
「はい(小声)」
(そっかそんなことがあったんだ)
僕は一人大きなベッドに丸くなってさんざん泣いたら昨日の記憶がなくなっててびっくりしたけどたいして気にしなかった。
(そっかそれでシーさんクーさんとあった記憶が無かったのか)
1年後くらい?
コンコンガチャ
あっ母上だ。
「マヤ立派な長になるために離れにいきなさい。」
「はい母上」
(ここで意識がだんだん覚醒して来る。
あシーさんクーさん起きてる
「おはようシーさんクーさん」
シーさん「おはよう」
クーさん「…コクッ」
「シーさんクーさん覚えて無いかもしれないけど昔助けてくれてありがと」
クーさん「!!」
シーさん「!!思い出してくれたのか?」
「うん!夢で見たんだ僕はあのあと嫌なことを知ってあの日のことだけ忘れてたんだ。ごめんなさい」
シーさん「いいよ思い出してくれてありがとよし!今日はいっぱい遊ぼう」
その後朝ご飯を食べていっぱい遊んだ。
はらっぱでみんなでお昼寝をする事になった。
「おやすみ
起きたらまたいっぱい遊ぼうね」
シーさんクーさん「おやすみ」
寒いからみんなで固まって寝ることにした久しぶりの温もりで後で何して遊ぼうか考えながら寝ることにした。
マヤの親子関係
母上、父上には弟が生まれるまで可愛いがられてた。