雪の魔法
四歳になった。
今日は俺の家に
みんなが集まり遊んでいる。
そこにはミケロの姿もあり、
エミリアとレイラは諦めたが、
俺目的で来ている。
あれ以来、俺のことを
師匠だの兄貴だのいう風に慕っている。
俺の方が年下なのに。
それをミケロにいうと、
「敗者が勝者のしもべになるなんて
当然ですよ!」
と、間違った答えが帰ってきた。
女子勢が遊び、俺は剣を振り、魔法を放ち、
ミケロがそれをみていた。
最近はawdfsに魔法をつけて
振る魔法剣の特訓をしている。
ちなみに魔法は常軌を逸している。
コップ一杯の分量いれようと
思ってたら、25mプールが余裕で足りる
ほどの水ができてしまった。
なので、魔法剣の習得と同時に魔法の制御も
特訓しているのである。
父と母は俺が5歳になるのを
待ちわびている。
5歳になれば適正職業の鑑定を行うのは
話したはずだ。
こうまで俺が頭がいいから、
色々と期待されているようだ。
エミリアが話しかけてきた。
「むぅ、ずっと剣振り回して。
すこしくらい遊んでくれてもいいじゃない。」
「エミリア、師匠は現在最も
将来有望なんだ。
君らの遊びにうつつを抜かすほど暇ではない」
「いや、いいんじゃないか?
まだ子供なんだし、遊ぶのも仕事だろ?」
俺はにかっと笑う。
エミリアは嬉しそうにレイラとルサーナを呼ぶ
ミケロも師匠がそういうならといい
ついてきた。
「といっても、何して遊ぶかなんて、
考えてるのか?」
「うーん。全然。ルサーナはなにしたい?」
「うーん。雪合戦」
「でも、雪降ってない。」
雪合戦か、
ならおれが降らせることができるな。
よし、そうしよう。
「ならまかせて、
スノウランド!」
自作の極大魔法、スノウランド。
辺り一面に雪を降らせることができる
魔法だ。
俺は大体の魔法を行使することが可能だ。
だが今のところ俺が得意とするのは
水魔法と冷却魔法の合体、
氷魔法だ。
「わー!ありがとうクーくん!」
ルサーナがはしゃぎながら
礼をいう。
俺はエミリアにかけより、
「俺の魔法には
こんな使い方もあるんだよ?」
といってやると、
エミリアがうつむいてもじもじしながら
「あ、ありがと。」
といってきた。
雪は村全体まで広がり、
俺は魔法の天才といわれた。
雪合戦は、家族同伴で日が沈むまで続いた。