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魔法ちょう使えるんだけど
よしきめた。
魔法剣士にしよう。
く、くくく。
神は俺を見放してなどいなかった。
ていうかさっきから、金髪の女性(たぶん母)
が俺の耳元でなんかいってんだけど、
顔スッゴい心配そう。
ん?今度は銀髪の男の人が
なんかいってきてる。
どっちも心配そうだな。
なんだよー俺ピンピンしてんぜー?
それを表すように俺は二人のほっぺたに
手を伸ばす。
「だ~~、うーー」
やっぱうまく声でないなぁ。
ん、母が俺の上に
水を作り、俺の口にそっとおとした。
あー、喉潤ったわ。
なんか、ウォーターボール的なの
いってたよな。
よし、ウォーターボール!
だん!
目の前にそれはそれは大きな
水の塊ができた。
母と、父が、
顎が外れそうなくらいガバッと開けている。
もしかしておれって、
魔法の天才?