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蒼空の彼方へ  作者: mamu
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遠く遠く

春の匂いが風に乗って

ゆっくりゆっくり近付いて来たある日



大事な人は遠く遠く

蒼空の彼方に煙りと共に昇っていった




此が何度目の別れだろう


此が最期のお別れですか?





この広い広い蒼空の彼方で

貴女はきっと迷子ですね。




そして少しだけ焦りながら

その焦りを鎧で囲って

平気なフリをしているのでしょうか




いいえ

心が解放された今は

悠々と伸び伸びと

今までに傷つけてしまった羽を癒やしながら

飛び回っていることでしょう





その汚れない透明な翼で




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