涼しくて
だからもう、私は迷いません。
男の人はちっとも怖くなくなりました。
「黎人くん、片瀬さん。これからも、よろしくお願いいたします!!」
ガタッとパイプ椅子をひいて、立ち上がった
そして深々と礼をする
片瀬さんを横目で見ると微笑んでいた
嬉しんだな
「しゃ!こうなったら、今度みんなを呼んで黎人くんと秋くんを祝うパーティしよう!」
「いいですね!みなさんをお呼びしてなんて!私楽しみです」
なんで、こうなったらパーティになるんだか、俺にはわからなかったが、2人が笑顔になっていてそれでいい。と判断した
「って、待ってください!」
ふと、おもった。もしかして、季村さんと太知さんはお付き合いしているのでは?
「まさか…季村さんは太知さんって…」
はっとした季村さん。
急に顔を真っ赤にしたものだからすぐ察した。片瀬さんもニヤニヤしている
「黎人くんの言う通りよ、私と太知さんは…お付き合い…しているの」
わああやっぱり!それ、すごい
「出会った時から、この人って、思ってしまって…アドレスもその出会った日に交換して…」
恥ずかしながらモジモジと話す季村さんをみて、片瀬さんはソワソワしていた
「つつつ!付き合って、何日なのよ?」
「あ、んーと2週間くらいですまだ。」
へーーそうなんだ。
幸せだろうな
だってほら、顔がこんなに
幸せだって
言ってるようなもんだ
顔に書いてあるんだもん
それから、俺たちは初デートはいつだったんだ、とか
どこに行って何をしたのかを問い詰め、終始季村さんを赤面させた
仕事は…まあ、新刊は出して並べて
片瀬さんはレジ打ちして、時々来る客にはうまい言葉で一冊は本を買わせていた
そうこうしていると4時を回っていた
え?もう?ってぐらい時間を忘れるくらいに仕事に熱中していたのだ
「おつかれ!黎人くん、上がっていいよ、お昼食べないでよくここまで働いてくれたね。予想以上にいい働きっぷりだった。」
なんと、嬉しいお言葉。
もっと頑張んなくちゃ
「来週は、秋くんなんだよね!黎人くんもきたらいいのよ、太知と侑くるからさ。」
5年も働き続けている
太知さん
そして、力仕事が得意な
侑さん
新たな出会いに、胸が高鳴る