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俺ら全員非リア住  作者: 澄麗
新しい自分みるかもね
22/95

新しい


あっ…!これ次巻出たんだ。


俺の目についたのは正月になったばかりに買ったSF長編の次巻だ。


続きがものすごく気になっていたんだよな…俺の大好物、サイエンスフィクション!


この物語は学園が舞台だ。でも、ただの学校じゃなくて、将来警察や捜査官などの職に着くための学校。

本格アクションを見ているような訓練授業。実際警察官となって謎を解決していくような珍しい学校で、主人公は校内の生徒が次々と殺されていく事件を任されるストーリー。


ミステリーなんじゃないかって思ってたんだけど、彼らがするのは暴走族達の逮捕を目的とする描写が多いんだ。訓練のうちなんだけど組織との闘いもある。

それが面白いんだ。


殺人事件はすっごく気になる展開で終わってしまっていたんだ。


早く見たい…!


「秋?ねぇ、これ。」


と本を丁寧に手に取る


秋を向くと困った顔をしていた


「はいはい、了解しやした」


渋々言いながら眉を下げて笑った


「ん。あんがと」


スタスタとレジに向かう。後ろについて歩く秋は速度を落としてやがる。


もーにげらんねぇぞーい


「片瀬さん、決まったんでお願いします」


まだ氷莉亜と話してたか、レジ横に目を向けて背中をそらし呼ぶ


「はいよーちょっとまってねー」


そそくさとレジで会計

金はもちろん秋な。


ああ、もう秋の顔死んでるわ

こいつは笑うしかないわ


「えーなに、秋くん黎人くんになにしたのさ。顔がこの世の終わりって感じだね」


片瀬さんもめちゃめちゃ笑ってる


氷莉亜と一体なにを話したんだろうか

気になるな


本を袋に収め、手に取ろうとした瞬間


「そいでさ、黎人くん? 」


片瀬さんは本をひょいっと自分の方へ引いた


な、なに?


「お願いがあるんだけど!」


っ……なっなんだ。悪い気配しかしないぞ


ニヤニヤしてるよ…この人。


なんなんだ…。


「黎人くん、秋くん、氷莉亜ちゃんをこの夏からバイトとして迎えたいんだ」


ん?


片瀬さんの一言が全く耳に入らない。


つまり?


片瀬さんの言葉を何度もリピート


働けってこと…


ですか…

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