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俺ら全員非リア住  作者: 澄麗
夏の煌めき
18/95

意外かな?


「さ、できました」


部屋中にトマトのフレッシュな香りが漂う


「わぁ〜〜い!トマトソースのパスタだ!あたし大好き〜」


咲良子は目を輝かせながら皿を運ぶのを手伝った


「ありがとう。咲良子ちゃん」


「いえいえ〜お手伝いならお任せを!」


「すっごく美味しそうだ!白沢さん、料理得意なんだね!」


秋がやったら褒めてやがる


バシルを添えて見た目も綺麗な仕上がりだった。さすが、お嬢様ってイメージしかなかったらてっきり執事さんでもいるのかと思ってた。それはアニメとか漫画だけの話かも


そんなことを思いながらフォークでくるくるパスタを巻きつけ口に入れた


すると……


っ…!なんだこりゃぁああああ

今まで食べたことない

口いっぱいに広がるトマトの甘酸っぱさとモチモチの麺がソースと絡み、口の中はもはやパレード状態。


知らないよ?こんな味食ったことないし!パスタとか1人ファミレスで死ぬほど食ってきたけど、比べもんになんねーよ質っていうのかな?素材そのものの味っていうか。


「………めっちゃ、うまい」


目の前の氷莉亜が口を抑える


「ほっ…本当に!?よっ…よかったぁ」


「もーひりあるったらさいっこーだよー!」


咲良子は氷莉亜に抱きついた


「ほんっと、店作れるレベルだよ!?これ!おいし〜っ」


秋はやっぱり氷莉亜を褒め称える。

誰とでも温厚で優しく気が利く秋。

そんな風に褒められる人に憧れる


「本当に良かった、私、料理大好きなの。みんなの口に合ってうれしい」


そうか、料理好きなんだ

女の子らしい


「へぇ〜えらぁーい!あたしなんて全っ然料理とかしないのに…!やっぱり女の子は、できた方がいいよね?料理!」


「咲良子はもっと女子力つけた方、いいんじゃないか?」


ま、こんだけスタイル良くて美人だったら何もいらないけど。

ただ残念なのは拡声器なとこだな


「なんか、れいくんに言われると、そうしなきゃ行けない気がするよ〜」


それ、どーゆうこと?


「確かに、黎くん文学男子だから女子力は咲良子の何倍も高いね」


あ、そういう視点なの。

んー俺が女子力か…考えただけでも少し気持ち悪くないか?

氷莉亜に女子力があるのは自然なことに見える。


「でも、咲良子ちゃん、すっごいお肌綺麗だし髪だってお手入れしてるでしょ?」


「うーん意識はしてないなぁ…毎日洗顔して、化粧水とか乳液とか、全部入ってるやつあるじゃない?オールインワンって言うんだっけ?あれ使ってる!髪はシャンプーリンスだけだし、特にしたことってなんだけど…」


「へーっ!それは驚いたっ!こんな綺麗なお肌してるのに、エステとか行ってるのかと思ってた」


おお、女子トークってやつ?

盛り上がり方すげー


何言ってんのかさっぱりや


「エステ!?高校生そんなの行ってる人いるの??逆に驚きーっ!ふぇー今時の高校生恐るべしだね!」


いや、お前らが1番今時よ?


咲良子の天真爛漫で天然、かつフレンドリーな性格は氷莉亜のような箱入り娘っぽくてあまり時代に流されない、自分のしたいことをする!っていうのとマッチしてるんだと思う

咲良子も一見イマドキ女子に見えて、ほとんど何も知らないおバカキャラが魅力なのかも。


目標に向かって進む姿は、イマドキの若者より遥かにカッコいい。俺はそう思ってる



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