信じること
ありがとうな、氷莉亜。
やっぱり俺、氷莉亜のことが好きなんだ
やっと気づけた、思ったことなかったよ
この俺がまさか人を好きになるなんて
世界は俺を苦しめるためにあるんだと思てた。
でも、でも……いまは違う
みんな俺を認めてくれる
一緒に居てくれてる
「氷莉亜、ありがと。秋にも咲良子にも驚かせたな」
秋には俺のそばにいてくれてるのに素直になれなかった。咲良子はいつでも笑顔で接してくれた。
「ありがと、皆俺弱いとこ見せた、もう見せない、うじうじしないから」
すると、咲良子は顔をぐしゃぐしゃにした
なっ…何泣いてんだよ
「もーびっくりしたじゃん!あたし達信頼されてないのかと思ったよ!れーくんのバカっ!れーくんなんて大っ嫌いだからねっ……うっうっ…。うわぁぁあああ」
「ちょっ…もーっ。咲良子泣かせたら泣き止まないんだから、黎くん罪な男〜」
と言いつつ顔をおさえてなく咲良子の背中をさする秋。
「私達、こんなに黎人君の事、思ってたんだよ?黎人君の悩みは私達の問題でもある。一緒だからね」
優しい声、本当に信じれる
よかった、俺が好きになった人たちがこんなに俺を好きになっていてよかった。
大好きだ
これからも、ずっとな
氷莉亜はキッチンに戻り作業の続きをし始めた