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夢を叶えたいって人すごいよ
自分で行動してなりたい自分になろうとしている。
咲良子すげぇや
なーんて過去のことを考えていると
『黎人くん…』
え?
『黎人くん…?』
氷莉亜だ
『あっ…あっ…!ごめん、なんかボーってしちゃって』
氷莉亜が顔を覗き込んだ
『えっ!?大変!熱中症?なにか冷やすものもってこようか』
心配そうなその顔、なんか嬉しい
『いやいや、ほんと、大丈夫!考え事してただけだから…』
すると、わたわたしていた氷莉亜がピッと止まって顔を赤く染めた
『わ…私1人で…ごめんなさい…!』
あやまんなくていいのに
『全然気にしてないから、ってか、嬉しかったし。心配してくれてどうもな』
恋愛対象じゃないんだもんな
好きは色々な意味がある
好きは普段みんなが持っているべきなんだな
好きがなきゃ、人は生きられないんだ
『そろそろみんな、お腹すかなぁーい?』
咲良子が足をバタつかせて騒ぐ
『そうですね!お昼にしましょうか』
氷莉亜が両手をパチンと叩く
『やっぱり、買い出ししなきゃいけないんだよね?』
暑いのにまた外でなきゃか
まぁ、しゃあないか
コレがシェアハウス
というか、なんだろ
シェアハウスではないよな
住ませてもらってる。
に近い?
すると氷莉亜は
『買い出しいかなくても…大丈夫ですよ?』
え?
秋、咲良子、俺
目が点になった