8、黒幕な感じの魔法使いのターン
困ったな~。これ怒られるかな~。ん~…。ん?
「あ、そうだ!場内の人たちの記憶ぶっ飛ばせばいいんだ!」
「・・・。」
でもなー。あれ少しミスったら2、3日分ぐらい飛ぶんだよなー。あ、でも姫さんのこともあるし…。
「一石二鳥だからいいよね!!」
「…なんですか?今の間は…!?てか一石二鳥って!?」
何やら感じ取ったらしいトリシャさんが殺気を放つ。…怖っ。
「何でもないよ~?(ニコッ)」
「怪しい」
「何が~?(ニコッ☆)」
「やっぱだめです」
「え~っ!!やだよー、もう決めたし」
「だめったらだめです」
頑固だなー。親の顔が見てみたいよ…。仕方ないな…。
必殺『ねーちゃんが言ってたやつ!!』まぁでも、やることは上目使いなんだけども…。じーっ。これってにらんでるのと、そう変わらない気がする。
「…お願い?」
「…っ!?なんですか!?ケンカ売ってんですか!?いいですよ…。やってやろうじゃありませんか!!」
えー…。ねーちゃん、言ってたことと違くね…?
そう姉に失望してる間にトリシャさんがファイティングポーズをとる。殺気パネェ…。母さんみたい…。じゃなくて、
「なんでそうなんのさー。今日のトリシャさん怖いよ?そんな顔してたら『梅干しババア』になるよ~?」
「え、だってガン飛ばしてきたじゃないですか!?」
「ガンって…。違うよ?お姉が言ってたんだよ?こうすると、たいていのことは聞き入れてくれるって。はぁ、仕方ないな、じゃ、こうしよう。君は今消えているわけじゃんか?しかもいきなり…。うん神隠しってことにしよう!」
「神隠しってなんですか?」
「説明めんどい。とりあえず記憶ないって言って」
「はぁ」
―かくして、事の一連は「城に住んでる精霊」のせいになった…―
先週更新し忘れたので連続更新