表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/17

16、上司踏んじゃった魔術師のターン

忘れないうちに

「ユノさん!トリシャさんを助けないと!!」

その言葉に私は適当に頷く。

「うん、うん。そうだね。でもね、手を力いっぱい握られてたら、僕どこにも行けないよ?」

はっとした顔をして姫様は手を放した。それから、取りつくろうようにもう一度言った。

「早く!!トリシャさんのところへ!!」

いやいやいや、行けと言われても家知らないし。とか言ったらまためんどくさそうだな。

「ああ、行ってくるよ」

といって自室にとんだ。本当姫さんは、人を疑うことを知らないなぁ。そんなことを考えながら次の瞬間には床に着地―したはずだった。

「きゃっ!」

女性の短い悲鳴。ドゴッ。何か固いものがぶつかる音。ぎゅむ。なにか床ではなく、柔らかいものを踏んだ感触。…ん?不思議に思い下を見ると、床に倒れ伏した女性がいた。

「何やってるんですか?リリアスさん」

長いブルネットの髪。琥珀色の目。細身の銀縁メガネをかけたその人は、名をリリアス・リルフィリアといい、私をこの国に読んだ張本人である。

「ん、いやー部屋の前で待ってようと思ったんだけど、暇で。えへっ」

ようするに、こんなんが上司である。

「…はぁー」

「え、何そのリアクション。まあいいや。はいこれ」

と差し出されたのが妙に分厚い書類…。

「何ですか?これ…」

「ん?まあ、読めばわかるって!じゃ、あんまり問題起こさないようにねー」

そう言って彼女は少し風を起こし消えた。

で、その書類。「メルネステル魔導院院長を務めるにあたり」

…ん?ん゛ん゛ん゛!?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ