遅すぎた願い
※注意※
この小説は、ニコニコ動画に投稿された、
トラボルタP作曲のVOCALOID曲、「ココロ」を聞きながら
書いてしまったせいで、内容がもろパクリに近くなってしまいました。
しかも作者文才ないので、むりやり展開や、いきなり話変わるので、
皆様のお目を汚してしまうかもしれません。
それでもおk!な方のみどうぞ。
とある研究者の日記
2X19年 1月 9日
完成した。だけどまだ足りない。
早く君に会いたい・・・。
会いたいよ・・・。
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「お早う御座います。マスター。」
「・・・あぁ、お早う。」
14歳くらいの少女が、20代くらいの男を呼ぶ。
その男は、一度何かの作業をやめ、少女の方を向いた。
「今日の朝食はどうされますか?」
「今日も要らないよ。」
「畏まりました。」
その男は、おそらく人間が何億、何兆年有ったとしても、
完成する事のないだろう物を研究していた。
それは、心。
男は目の前にいる少女の心を創ろうとしていた。
「なぁ。」
「何でしょうか、マスター。」
「・・・お前は" "なのか?」
「メモリには、そう登録されています。」
「・・・そうか・・・。」
再び男はそっぽを向く。
そしてまた何かの作業をし始めた。
" "という少女は、男の後に立つ。
心のない少女は、何も考えず、ただ男の後ろに立ち続けていた。
そして時間が過ぎまた朝を迎える。
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2X34年 3月 4日
まだ、まだ完成しない。
いったい何が足りないのだろうか。
いつも通り彼女のメンテナンスをしながら日記を書いている。
・・・もう、30を過ぎてもうすぐ40になる。
いつになったら、あの" "に会えるのだろうか。
2X58年 12月 21日
とうとう60歳になった。
死が怖い。死ぬ自体は怖くない。
死んだら、もう" "と会えないかもしれない。
絶対・・・絶対に創り上げる。
2X68年 5月 16日
もう動けなくなってしまった。
もう・・・寿命なのだ。
今まで彼女に教えてきた心。
喜怒哀楽の概念が彼女には無い。
どうすれば・・・" "の笑顔を・・・
もう一度見れるのだろうか・・・。
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「マスター。お薬です。」
「ありがとう・・・。」
「いつも通り、赤い方を2錠、白い方を3錠お飲みください。」
「分かったよ・・・。」
とうとう、彼女の支え無しじゃ生きられなくなってしまった。
もう、彼女もボロボロだ。
メンテナンスも最近出来ていない。
私も、彼女も、同じように寿命が近づいている。
「なぁ・・・うぐっ・・・!?」
いきなり目の前が暗くなる。
もう・・・寿命のようだ。
「・・・ぐぅ・・・っ!」
「マスター。緊急事態により応急処置を致します。許可を。」
「もう・・・寿命なんだ・・・応急処置をしても間に合わないよ・・・。」
「・・・分かりました。」
・・・一瞬、彼女の顔が歪んだ気がしたが・・・
気のせいだろう。
「・・・最後に・・・1つだけ言わせてくれ。」
「どうされましたか?」
「今まで・・・君の願いを聞いた事がなかったね…。
どんな事でもいい。君の願いを教えてくれないか…?」
「・・・私の願いは―――」
マスター。最後に、私の名前を呼んでくれませんか?
「・・・え?」
普通なら、聞けるはずのない言葉が彼女の口から出た。
・・・そんな言葉をデータベースに登録した覚えはない。
覚えさせたつもりもない。なのに・・・何故だ・・・?
「私がマスターに創られてから、一度もマスターに名前を呼ばれた事がありません。
一度でいいのです。私を、呼んでくれませんか?」
・・・心が・・・完成したのか・・・?
「そうか・・・" "。」
「・・・!。はい。マスター。」
また、彼女の顔が動いた気がした。
しかし、もう目も開かなくなってしまった。
「もう・・・何も見えなくなってしまったな・・・。
おっと・・・天国から迎えが来たようだ・・・ぐぅ・・・っ!」
言葉が出なくなる。
伝えたい言葉が出ない。
もう、何も見えない。
最後に、一言、だけ、を・・・。
「大好きだよ・・大事な・・・だい・・じな・・・僕・・の・・・いもう・・・と・・・。」
ツー、ツー、ツ――――――――――――――
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マスターの遺体を墓に入れ、目の前に座る。
そのあと、私は泣いた。泣いて泣いて泣きまくった。
「マスター。心・・・できましたよ・・・?
なんで・・・なんで・・・っ!」
私には。心がなかった。
いつも無表情で、笑ったり、悲しむ事すらできなかった私。
そんな私にも最後に名前を呼んでくれた。
" "・・・と。
私は・・・自分の名前を知らなかった。
データベースには載っていたけれど、これはマスターの姉の名前。
だけど、マスターが呼んでくれた。
私の名前は、マスターに呼ばれたその時から、玲奈になれた。
でも・・・もう遅かった。
マスターに、笑った顔・・・見せれなかった。
「マスター・・・。いや、私の、大事な、大事な・・・。」
「" "」
私も・・・貴方の居る天国に向かいます。
だから、ほんの少し待っていてください。
おやすみなさい――――
本当にお目汚しすいませんでした。
キャラに名前が無いのは、
べっ別に考えるのが面倒だったからって訳じゃないんだからねっ!