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インフルエンサー失踪事件  作者: たま


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画家を夢見る美少女

フリードマンはエネルギー企業を何社も持つ投資家だ。今の戦争の導火線と言われる男だ。

彼がプーチンをスターダムに押し上げた。そのためヨーロッパでの彼の資産は今凍結されている。現在フリードマンはプーチンと繋がっていないと必死で訴えている。なぜなら彼はウクライナ人なのだ。

この世で最も美しい人種と言われるウクライナ人と日本の京都の芸姑の間に生まれた娘は、絵を描くのが好きな子供だった。特に人物画を好んだ。人に褒めそやされる自画像を何枚も描いていた。

いつしか画家を夢見てフランスとイタリアの美術学校を出たが、その頃には彼女は自分の才能の無さに絶望し絵筆を折った。

それからは有り余る資産で宝石や美術品を集めたが、彼女が本当に欲しいものは国宝指定されていたりと満足出来なくなった。彼女は自分に付けられたSP達を組織化し怪盗団を作った。それからはヨーロッパ日本と歴史の古い国の財宝を集めだした。

そのうち、国宝より美しいモノを見つけてしまった。

「生きている人間」だ。彼女は部屋中に鏡を置いて自分を眺めた。

絵は描けなかったが、自分は生まれつき「宝」だと気づいたのだ。

だがある日、彼女はふと鏡に映る自分が満足出来なくなったのに気づいた。29歳くらいから肌の透明感がどんどん失われていく。毎朝、肌のくすみは増しどんな化粧品や美容整形に通っても元には戻らない。

盗んだ国宝を身に着けても前ほど映えない。

その頃からインスタが流行りだした。美しさと若さで目のくらむようなお宝が目に飛び込んでくる。

スタイルには元々あまり自信が無かった。

そこに理想とするスタイルの女性のインスタを見つけた。顔は飾り付けても加工しても平凡だが、その長い手足は優美そのものだ。まさに小柄な彼女が理想とする手足!

欲しくて欲しくてたまらなくなる。

周辺を探るとストーカーと化した政治家が彼女の部屋に盗聴器を仕掛けた。それを傍受して様子を見る。

そして、チャンスはやってきた。街なかのカフェではなく都心の人気のない平日の公園で弁護士と会うと。

宝石や金塊と同じように簡単に手に入った。

毛のないモルモットや猿で何度も最高の保存方法を試した。それをやっと人間で試せるのだ。

手足を氷漬けにし、口から防腐液をチューブで入れる。抵抗しているような表情だがすでに舌はチューブが入れやすいように省いたので声は空気音だけだ。

手足を保つ最低限の栄養と防腐液を口から時間をかけて注ぎ込んだ。手先を凍傷から守る為、身体を暖め栄養分や防腐液も温かいものにしていたら…

身体が腐り出してきたのだ。特に脳みそと内臓が。

もう限界だ。

その頃、皆は政治家に気を取られているが、中に異質な動きをする2人組が部下から報告されたので接触した。おかげで身体が傷だらけになったが、帰ると美しい手足が迎えてくれた。 

もう防腐液が浸透し栄養補給用の胴体部と頭部は要らない。腐食が進まない内に切り離し、美しい手足だけ完全に氷漬けにして飾った。氷の頭部と胴体部の彫刻に手足を配置して眺める時間は、鏡で自分を見る時間より満たされる。

防腐液に少し紫色を足しておいたので氷の反射で青が抜けて目に入っても肌の透明感が美しい。

人の肌は動脈(赤)と静脈(青)と脂肪(白)の芸術品なのだ。

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